1966年6月30日から7月2日にかけて、ビートルズ唯一の日本公演が東京の日本武道館で行われた。
少年時代このニュースを何度も見た記憶は、今も鮮明にある!
ただし、当時ビートルズに抱いていた印象は、日本でも大いに流行っていたグループ・サウンズの海外版というイメージただそれだけのものであった。
そして、1970年ビートルズが解散した後は、もっぱらジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻の話題くらいであった。
とは言えど、1980年にジョン・レノンがニューヨークの自宅前で凶弾に倒れた際には、なんとも言い難い複雑な悲しさの記憶が今もなお残っている。
今回NHKの「映像の世紀」をじっくりと見るまで、1960年代にビートルズが英国社会や米国社会、さらには当時冷戦時代の最中にあったソ連を始めとする東側の国々にまで、それ程までの影響を与えていたことを詳しくは知らなかった。
当時の米国における黒人差別問題は当然知ってはいたが、英国の貴族階級や上流階級と労働者階級の線引きが、あれほど滑稽なほどに鮮明になされていたとは思いもしなかった!
そのころ我々日本人は、高度成長期の真っ只中にあり、ひたすら「一億総中流」に向かって走り続けていた時代であった!
日本では貴族階級や上流階級という言葉は、1945年の敗戦以降、もはや死語となっていた時代といってもよかった。
まさかその当時の英国社会が、我が日本社会よりも遅れた封建的なイメージのする社会環境にあったとは、子ども心には思いもよらなかったのである!
1:ビートルズ 吹き飛ばしたり 英米の 階級社会
肌の色さへ!
2:明治維新 日本は変えし 身分制 ビートルズ変えた 英国社会よ!
3: 差別受く 米黒人は ビートルズを 白人と呼ばず ただビートルズと呼び!
4:廃棄さる レントゲンに音 きざみ聞く ソ連のヤング ビートルズレコード!
5:手をつなぐ 老若男女 二百万 バルトの民が ビートルズ唄いと!
6:ジョン言いし 60年代 潮流を ただ舳先にて みんなと見ただけ!
ビートルズの革命を描くNHK「映像の世紀」が2週連続放送 誕生から解散後まで〈赤〉〈青〉の時代に迫る | Mikiki
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