ロビー活動とは、ある特定の団体や企業が自分たちの意見や利益を政府や政治家に伝えて、政策や法律に影響を与える活動のことである!
米国においてはこのロビー活動が極めて重要ということで、日本のトヨタやホンダもロビー活動にたくさんのお金を支払っている!
2021年に米国でロビー活動に費やされた費用は、前年比6.8%増の37億7000万ドル(約5800億円)であった!
ちなみに、米国以外の日本や英国やフランスでのロビー活動とは、どのようになっているかも見てみた。
ロビー活動は各国で異なる形で行われているようだ。米国では企業が政治家や政府機関に対して大規模なロビー活動を行うことが一般的であるが、日本や英国、フランスでは異なるアプローチが見られる。
OECDによれば、ロビー活動に対する規制は米国では1940年代からあったが、OECDが2010年に「ロビー活動の透明性や公正性にかかわる原則」について理事会勧告を出してから、英国やフランスなど欧州諸国においてもさらに規制が強化された!
しかし、我が日本ではそもそもロビー活動に対する規制が、何も無いのである!
それ故に、日本では明確なロビイストの定義も定まらず、その人数や費やされたおカネの実態も把握されていない。政治とカネがこれほど問題になっていても、もう一方の当事者である企業や団体のロビー活動を透明にして見えるようにすべきだとの声は何故か高まらないのが現状なのだ!
日本では、企業や団体は政治家や官僚との個人的な関係を重視し、公式なロビー活動?は比較的控えめだそうだ。例えば、企業は政治資金パーティーに参加したり、政治家に対して寄付を行うことが一般的であるという!
英国では、ロビー活動はより透明性が求められている。企業はロビー活動を行う際に、公式に登録し、活動内容を公開する必要があるのだという。また、ロビー活動には制限があり、過度な影響力を持つことは難しいそうである!
フランスでは、ロビー活動は厳しく規制されているそうだ。企業は政府との関係を築くためにロビー活動を行うことが出来るが、その際には透明性と公正性が求められる。また、ロビー活動には制限があり、過度な影響力を持つことは難しいしうである。
これらの国々では、ロビー活動の形態や規制が異なるため、企業はそれぞれの国の文化や法律に適応する必要がある。どの国でも、ロビー活動は企業が政策に影響を与えるための重要な手段となっているが、その方法は国によって異なるのである!
米国の歴史上、ロビー活動が政策や法律に大きな影響を与えた出来事はいくつもあるが、特に近年ではIT産業の成長(1990年代)のロビー活動がたいへん分かり易い!
インターネットの普及とともに、テクノロジー企業がロビー活動を通じて規制の緩和を求め、インターネットの自由な発展を促進したのだ!
インターネットの規制緩和により、次のような大規模な金銭的効果がもたらされたのである。
1: Amazon, Google, Facebookなど、インターネット企業は規制緩和により爆発的な成長を遂げ、大きな収益を上げた。
2:スタートアップ企業や既存企業が新たなビジネスモデルを展開しやすくなり、巨大な市場が形成された。
3:新たな産業(eコマース、ソーシャルメディア、オンライン広告など)が誕生し、大量の雇用が生まれた。
これにより、関連するサプライチェーン全体での経済活動が活発化した。
4:消費者は多様なサービスや商品をインターネットを通じて容易に利用できるようになったのだ。
これにより、消費者の選択肢が増え、価格競争が促進され、生活コストの削減にも繋がった。
5:企業は容易に国際市場にアクセスできるようになり、グローバルなビジネス展開が可能になった。
これにより、多国籍企業の成長が促進され、国際的な経済交流が活発化した。
これらの効果を総合すると、インターネットの規制緩和は他の規制緩和に比べて非常に大きな金銭的効果をもたらしたと言える。
ここに、今の米国における有名なロビイスト10人と、それぞれの得意分野を示す。
1:Brian D Ballard: テクノロジー、エネルギー、医療
2:Bruce P Mehlman: テクノロジー、通信
3:Nichole Distefano: ファイナンス、金融サービス
4:Alexander Perkins: 保険、医療
5:David R Thomas: 交通、インフラ
6:Paul Thornell: 教育、労働
7:Sage Eastman: 農業、食品
8:Rosemary Gutierrez: 建設、不動産
9:Stephen Cote: 交通、物流
10:Victoria Flood: 健康、医療機器
これらのロビイストは、それぞれの専門分野で多くのクライアントを代表し、政策の形成に大きな影響を与えている。
例えば1:Brian D. Ballardは、米国のビジネスコンサルタントであり、中国企業との関係が深い。彼は、中国の経済政策や市場動向に関する専門知識を持ち、中国企業がアメリカ市場で行う事業展開を支援している。彼の背景には、中国のビジネス環境に対する深い理解と、多くの中国企業とのネットワークがある。
一方、2:Bruce P. Mehlmanは、米国の政治コンサルタントであり、日本企業との関係が深い。彼は、日本の経済政策や規制環境に関するアドバイスを提供しており、特に日本の自動車産業や電子機器産業との関係が深い。彼の背景には、米国議会での長い経験があり、日本企業が米国市場でのビジネス展開を円滑に進めるためのサポートを行っている。
これらのコンサルタントは、それぞれの国の企業が国際市場で成功するための重要なリンクとなっているのだ!
日本においても、Bruce P. MehlmanやBrian D. Ballardに似たような影響力を持つロビイスト?として知られている人物には、以下のような方々がいるそうだ。
?は日本ではロビイストの定義がない為である!
1:藤井 宏一郎(Koichiro Fujii)
経歴: マカイラ株式会社の代表取締役。IT業界やスタートアップ企業のロビー活動?を支援している。 得意分野: IT、スタートアップ、規制緩和。
2:岸本 周平(Shuhei Kishimoto)
経歴: 元経済産業省官僚で、現在はロビー活動?を行うコンサルタントとして活躍している。 得意分野: 経済政策、エネルギー、環境。
3:鈴木 寛(Kan Suzuki)
経歴: 元文部科学副大臣で、現在は教育政策や科学技術政策に関するロビー活動?を行っている。 得意分野: 教育、科学技術、政策立案。
これらのロビイスト?は、それぞれの専門分野で多くのクライアントを代表し、日本の政策の形成に大きな影響を与えているという。
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