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ペンタゴンには7年前までヨーダがいた!

何とニクソン政権に始まりフォード政権、カーター政権、レーガン政権、ジョージ・H・W・ブッシュ政権、クリントン政権、ジョージ・W・ブッシュ政権、オバマ政権といった歴代政権において、1973年から2015年までの実に半世紀に近い42年間にわたり、米国国防総省総合評価局局長Office of Net Assessment
the Office of Net Assessment (ONA) Directorの職責をずっと担い続けたスゴイ男がいたのだ。

スター・ウォーズの登場人物になぞらえて「国防総省のヨーダ」と呼ばれたアンドリュー・マーシャル(Andrew W. Marshall、1921年9月13日ミシガン州デトロイト市に育ち2019年3月26日バージニア州アレクサンドリアにて97歳で逝去)

アンドリュー・マーシャル、その人である!

そう!彼は52歳の時から93歳となるまで、米国国防省の中枢にあって、東西冷戦においてはソ連を崩壊へと導き、湾岸戦争では圧倒的な米軍の勝利を世界中のテレビ画面に見せつけた。

彼こそが、実に42年間ペンタゴンの長期的な安全保障戦略に対し強い影響力を保ち続けた稀有な「軍師」だったのである。

もっと我々に馴染み深い例えならば、まさに米国の「諸葛孔明」だったのだ!

そしてこの事実こそは、もっぱら合理的で効率化を追求するばかりに見える米国国防省において、ホンマに重要なことが抜け落ちてしまうリスクは常に存在することを、国防省自身がキチンと自覚出来ていたことを示すものであった。

ところが、2015年1月にアンドリュー・マーシャルが退任し、「ヨーダ」が居なくなってからの国防省はまったく変わってしまったと思えるのである。

その最たるものが、2021年のアフガン撤退の失敗である!

1兆ドルとも2兆ドルとも言われる莫大なコストを掛けた「アメリカ史上最も長い戦争」で、米国がアフガン政府に供与した大量の武器の多くまでもがタリバン側の手に渡り、あっと言う間にタリバンは壊滅どころか再びアフガン国内の権力を全て掌握してしまった。

インテリジェンス能力に劣る我が国の外務省と自衛隊が、狼狽して演じたあのお粗末な救援飛行機のあのアフガン派遣「喜劇」は、強く日本国民みんなの記憶に焼き付けられている。

そして今、勉強を続けたいと願うアフガンの少女たちや女性たちが、タリバンから命まで狙われる迫害を受けているニュース映像をテレビは情けなくも淡々と流し続けている。

さらに強く思うことは、米国国防省自身も素直に認めているあの稚拙なアフガン撤退の失敗が、今回ロシアがウクライナに侵攻した大きな引き金となったはずである!

要するに、米国国防省が長期的な安全保障戦略に基づいた方針を維持出来ず、短期的な政治家目線の方針に屈した結果が、あのアフガン撤退の失敗だったのである。

つまり、2015年1月に「ヨーダ」がペンタゴンを退いた後には、米国国防省のシッカリとした長期的な安全保障戦略を生み出す能力が、ダンダンとではあるが明らかに低下していったのである。

そして恐らく、今ロシアのウクライナ侵攻が続く中で、台湾問題の緊張もさらに増す状況を踏まえて、ペンタゴンは「ヨーダ」の必要性をあらためて痛感していることであろう。

願わくば、AIに限らずなんでも駆使してシッカリと「ヨーダ」の役割を担える「存在」を、再びペンタゴンが手に入れることを祈りたい。

それはひたすら「世界平和のために」である!

参照:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』アンドリュー・マーシャル

ヨーダはまだ立っています:ペンタゴンの未来派アンドリューマーシャル(92歳)のオフィスは予算の斧を生き延びます-ワシントンポスト (washingtonpost.com)


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経団連は北朝鮮への献金を推奨する気なのか?

日本経済団体連合会の2022年11月15日付の提言を見た。
「web3推進戦略- Society 5.0 for SDGs実現に向けて -」である。
その中に書かれていたことは、「直ちに取り組むべきこと」として、1. トークンの保有を促進、2. トークンへの投資を促進、3. トークンの流通を促進であった。

まるで国民に暗号資産の保有を推奨するかのようである!

経団連の皆さんであれば、当然御存知のはずの北朝鮮のサイバー部隊のことはお忘れなのであろうか?

何だかまるで日本国民の資産が、北朝鮮のサイバー部隊のカモにされることを推奨しているように思えるのだ。

せめて国民の皆さんがサイバー攻撃の被害に会わないよう、まずは経団連に参加する企業が率先してトークンを保有し、トークンの安全性やサイバー攻撃対策の研究に真摯に取り組むという行動を実践した後、一定水準の安全性が確認出来て初めて唱えるべきことである。

我が日本の脆弱なサイバー防衛体制に対する危機意識が、あまりにも希薄過ぎると思えるのである。

今お金に困っているはずの北朝鮮が、まるで花火大会開催中であるかのようにミサイルを打ち上げている。それが、今年に入り50発以上もである。

新聞報道によると、この50発以上のミサイルに掛かったコストは、10億ドルとも推計されている。

そして、先月10月には日米韓の対北朝鮮担当の高官が協議し、「北朝鮮はサイバー攻撃で暗号資産を盗んでいる。違法な調達を防ぐため協力しよう。」と確認したようである。

何を今更ボケた話をである!

今春4月に米国のFBIは、北朝鮮系ハッカー集団「ラザルス」が仮想通貨のイーサリアムから6億2000万ドルを盗んだと特定した。

さらに、2021年には国連の専門家たちが、2019年から2020年にかけて北朝鮮サイバー部隊は暗号資産を3億ドル以上盗んだと分析しているにもかかわらずである。

ようやく先月10月末のニュースに、防衛省が、今年3月に発足した「自衛隊サイバー防衛隊」などサイバー攻撃対処の専門部隊の要員を2027年度までに、最大5000人に拡充する方向で調整していることが分かった。その場合、現体制から5倍超となるとあった。

即ち、現状ではいまだ1000人に満たない状態なのである。

それに比べて北朝鮮のサイバー部隊は、少なくとも1万人規模である。自衛隊のサイバー防衛隊が5000人になる頃には、北朝鮮のサイバー部隊は5万人なのかも知れない。

ちなみに中国のサイバー部隊は、7年前2015年に既に17万5千人規模と言われていた。今では少なくとも30万人はいるような気もする。

なぜなら中国や北朝鮮は目に見えない世界である、サイバー空間において彼らなりの価値観に基づく実戦を行っているのだ。

勿論、それに対抗して米国や英国などは彼ら以上のことをしているはずである。

しかし、当然のことながら日本だけは憲法上からも、サイバー戦争のカヤの外にいる。但し、被害だけはシッカリ受けるという状況がある。

このように能天気でいられた日本であるが、ロシアのウクライナ侵攻が突如始まり、台湾問題も緊張を増す中、恐らくは同盟国である米国から日本もいつまでも傍観者ではなく、サイバー戦争にまともな対応が出来るよう何とかしてくれと批判が強まっているのであろう。

米国に尻を叩かれて、やっと5年後にサイバー部隊5000人体制の話が出て来たように思えるのだ。

しかし、正直5年後にはせめて最低でも1万人体制は必要だと思えてならない。

<トークンの意味が何だかさっぱり分からないのでDMM Bitcoinの解説を覗いてみた>

トークンという言葉には「商品やサービスとの引換券」や「代用貨幣」という意味があります。暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーンの文脈においてトークンとは、ブロックチェーンを用いて発行された電子的な証票であり、所有者が何らかの権利を持っていることを証明するものです。
ただし、2022年6月時点では、トークンに関して暗号資産・ブロックチェーン業界で世界的に合意形成された定義はありません。

暗号資産(仮想通貨)とトークンとでは、何が違うのでしょうか?
暗号資産には単独の発行者が存在しません。そして、発行上限数量があるものがほとんどです。
一方でトークンは、特定の私企業や開発チームが発行者となる場合が多く、トークンの分配方法や分配の比率などは発行者が決定しています。イメージとしては、企業が発行する株式に近いでしょう。

トークンは独自のブロックチェーンを基盤としておらず、2022年6月現在では、多くのトークンがイーサリアムやポリゴンなど既存ブロックチェーンを利用して発行・開発されています。この中に後述のNFT(ノンファンジブルトークン)などがあります。

また、「ユーティリティトークン」と「セキュリティトークン」の大きな違いは、証券として投資性を持つかどうかです。
投資性のある「セキュリティトークン(証券型トークン)」とは異なり、「ユーティリティトークン」は投資の対象として売買されるものではなく、特定のサービスに対する支払いに使われます。

さらに、「ファンジブルトークン」と「ノンファンジブルトークン(NFT:Non-Fungible Token」という分け方があります。

特にノンファンジブルトークンは、ブロックチェーンゲームのほか、デジタルアートに利用され、2021年には流行語大賞に「NFT」がノミネートされるなど、暗号資産(仮想通貨)業界以外でも注目が高まっています。
「ファンジブルトークン」は「代替可能なトークン」であり取り替えても価値が同じものです。一方で、「ノンファンジブルトークン」は「代替不可能なトークン」で、同じものとして取り替えられないものです。

参照:株式会社DMM Bitcoinのビットコインなど暗号資産(仮想通貨)に関するコラム、トークンとは?暗号資産(仮想通貨)と同じもの?その特徴を紹介

解説を読んでも、何だか分かったようで分からないような気分が漂いつつあり(笑い)

1658夜 『サイバネティクス全史』 トマス・リッド − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)

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ASEAN(東南アジア諸国連合)の人口等は今!

外務省のASEAN解説を覗いてみた!

東南アジア10か国(タイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、ラオス)から成るASEAN(東南アジア諸国連合)は、 1967年の「バンコク宣言」によって設立されました。

当初の原加盟国はタイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシアの5か国で、1984年にブルネイが加盟後、加盟国が順次増加し、現在は10か国で構成されています。

2015年に共同体となったASEANは、過去10年間に高い経済成長を見せており、今後、世界の「開かれた成長センター」となる潜在力が、世界各国から注目されています。2017年に設立50周年を迎えました。

ASEAN10か国の総面積は、449万平方キロメートル(日本の約12倍)。

ASEAN10か国の総人口は、6億5千万人(日本の約5倍)2018年現在。

<タイ>人口は日本の約半分、国土面積は1.4倍です。伝統的に柔軟な全方位外交を維持しています。14世紀中頃から18世紀頃までタイ中部のアユタヤには日本人町もあった両国の歴史もあります。

人口6,617万人(2021年タイ内務省)、国土面積51万4,000平方キロメートル(日本の約1.4倍)、宗教は仏教 94%、イスラム教 5%。

<インドネシア>人口は日本の2倍を上回り、国土面積は日本の約5倍。約2億人のムスリムを擁する世界最大のイスラム国です。さらに約300民族と言われるスゴイ多民族国家です。

人口2.7億人(2020年インドネシア政府計)、面積192万平方キロメートル(日本の約5倍)、宗教はイスラム教 86.69%、キリスト教 10.72%(プロテスタント 7.60%、カトリック 3.12%)、ヒンズー教 1.74%、仏教 0.77%、儒教 0.03%。

<シンガポール>人口は兵庫県と同じくらい。国土面積は東京の23区と同程度です。英連邦加盟国です。アジアの要衝としての存在感を示しています。

人口569万人(うちシンガポール人・永住者は404万人)(2020年)、面積は720平方キロメートル(東京23区と同程度)、宗教は仏教、イスラム教、キリスト教、道教、ヒンズー教。

<フィリピン>人口は日本よりやや少ないくらい。国土面積は日本の約8割です。ASEAN唯一のキリスト教国です。

人口は1億903万5,343人(2020年フィリピン国勢調査)、面積は29万8,170平方キロメートル(日本の約8割)7,641の島々がある。、宗教はASEAN唯一のキリスト教国。国民の83%がカトリック、その他のキリスト教が10%。イスラム教は5%(ミンダナオではイスラム教徒が人口の2割以上)。

<マレーシア>人口は東京都と神奈川県と埼玉県と千葉県を合わせたくらい。国土面積は日本の約9割です。国民の6割以上がムスリムのイスラム国です。

人口は3,270万人(2020年マレーシア統計局)、面積は33万平方キロメートル(日本の約0.9倍)、宗教はイスラム教(連邦の宗教)(61.3%)、仏教(19.8%)、キリスト教(9.2%)、ヒンドゥー教(6.3%)、儒教・道教等(1.3%)。

<ブルネイ>人口は三重県の4分の1くらい。面積はほぼ三重県と同じです。国王は宗教上の権威であるとともに、独立以来国政全般を掌握し、イスラム教を国教としています。

人口は45万9,500人(2019年)(外国人在留者含む。出典:ブルネイ財務経済省経済計画統計局)、面積は5,765平方キロメートル(三重県とほぼ同じ)、宗教はイスラム教(国教)(81%)、仏教(7%)、キリスト教(7%)、その他(5%)(出典:ブルネイ財務経済省経済計画統計局)。

<ベトナム>人口はほぼ1億人。国土面積は日本の約9割です。民族はキン族(越人)約86%、他に53もの少数民族を有する多民族国家です。また、共産党が唯一の合法政党である社会主義国です。

人口は9,762万人(2020年)、面積は32万9,241平方キロメートル(日本の約0.9倍)、宗教は仏教、カトリック、カオダイ教他。

<カンボジア>人口は大阪府と京都府と兵庫県を合わせたくらい。国土面積は日本の約5割です。人口の90%がカンボジア人(クメール人)とされています。中立・非同盟、近隣国をはじめとする各国との平和共存を掲げています。

人口は1,530万人(2019年カンボジア国勢調査)、面積は18万1,035平方キロメートル、宗教は仏教(一部少数民族はイスラム教)。

<ミャンマー>人口は日本の半分に少し足りないくらい。国土面積は日本の約1.8倍です。ビルマ族(約70%)、その他多くの少数民族を有する多民族国家です。アウン・サン・スー・チー国家最高顧問も2021年2月のクーデターで逮捕されたまま、今も軍事政権が続いています。

人口は5,141万人(2014年9月(ミャンマー入国管理・人口省発表))、国土面積は68万平方キロメートル(日本の約1.8倍)、宗教は仏教(90%)、キリスト教、イスラム教等。

<ラオス>人口は埼玉県と同じくらい。国土面積は日本の約7割です。ラオ族(全人口の約半数以上)を含む計50民族からなる多民族国家です。基本方針は、平和5原則に基づく善隣・全方位外交。その中でも、ベトナムとは「特別な関係」にあります。

人口は710万人(2019年、ラオス計画投資省)、国土面積は24万平方キロメートル、宗教は仏教。

1276夜 『海の帝国』 白石隆 − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)

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戦争とは究極の人権侵害である!

ハッキリ言って、この一語に尽きる。

戦争とは究極の人権侵害である!

それにも関わらず、世界の人権団体は一体今何をしているのだろうか?
ロシアのウクライナ侵攻は既に始まってから9ヶ月になろうとしている。
世界の人権団体は、ウクライナとロシア両国における究極の人権侵害を、ただただ傍観しているだけで済ますつもりなのか?

「戦争は人権の軽視だ!」などと、どうして戦争に対しそんな優しいソフトな表現をワザワザ使う必要があるのだろうか?

ハッキリとシンプルに「戦争は究極の人権侵害だ!」とは言いたくない理由がなにかあるのだろうか?

戦争とは選ばれし指導者という立場を利用した、一部のじいさん・おっさんやばあさん・おばはんの「感情と勘定」の双方に基づいた、国のお金をたくさん使う巨大なケンカである!

しかし、それにより実際にケンカをやらされて命を失うのは両国の若者たちである!
同時にケンカのとばっちりで命を失うのが、こどもや普通の市民である!
これを両国の若者たちやこどもへの究極の人権侵害だと、ハッキリと断定しない理由はどこにあるのか?
19世紀か20世紀ならば仕方がないが、今はもう21世紀なのだ!

口先だけで本気でやらないと意味はないのだ!

世界的に有名な人権を守る団体として、アムネスティー・インターナショナル(Amnesty International)、児童擁護基金(Children’s Defense Fund、CDF)、人権活動センター(Human Rights Action Center)、ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)、国境なき人権(Human Rights Without Frontiers、HRWF)などが存在するが、そのどこからも今回のロシアとウクライナの戦争における究極の人権侵害を大声で叫ぶ団体が見当たらないのが実感である。

これはどうしてなのであろうか?
有名な世界の人権団体にとって関心がある人権は、各団体にとってそれぞれに都合のよい人権だけのように思えるのだ!
だから、自分たちに都合のよい人権については張り切って声を大にして反対するが、そうではないケースでは声を潜めてしまう!
これが、大いにご都合主義に思えるのである!
有名な人権団体が守ろうとしている人権は、いわゆる「普遍的な人権」ではなく、特定の立場から見た特定の人たちの為の人権のように思えてしまうのである。

今地球全体を守るためにと、絶滅していく動物たちの種を守ろうという運動もあるが、同じ人間の命にかかわる人権すら守れない人間がホンマにそんなことが出来るのであろうか?
そんな疑問を強く感じる秋の一日である。

戦後65年を迎えて 戦争は最大の人権侵害 (めぐろ区報 平成22年8月25日号に掲載した記事です):目黒区公式ホームページ (city.meguro.tokyo.jp)

0856夜 『東ティモール独立史』 松野明久 − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)

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ニュクスのランタン!

たまに見るEテレの「こころの時代〜宗教・人生〜」は、番組名からのイメージ通り、いつもは円熟の世代の方々の出演が多い。にも関わらず、その回は珍しく若い女性が主人公であった。

題名は、「光に向かって」!

それは、見逃した2021年9月の再放送であった。
漫画家の高浜寛さん、彼女のアルコール依存症と作品との関係にまつわるお話であった。

高浜寛さんは、2018年に「ニュクスの角灯(ランタン)」で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。

また、2020年には同じく「ニュクスの角灯(ランタン)」で「手塚治虫文化賞マンガ大賞」を受賞した、まさに今売れっ子の漫画家である。

「ニュクスの角灯(ランタン)」は、歴史を題材にしたフィクションである。西南戦争で親を亡くした内気な少女が、長崎で工芸品の輸出入を扱う道具屋で働くことになる。そんな少女は、店主をはじめ周りの人々や、舶来の文物に触れる中で次第に成長していく。そして、ひょんなことから少女はパリに渡ることとなる。そのパリの華やかな時代の陰で、それぞれに葛藤を抱えた登場人物が織りなす日常をとおして、その少女がさらに成長していく姿を描いた作品である。

中でも、作者の高浜寛さんによる綿密な時代考証や現地取材、実際に蒐集したアンティークの知識などが豊富に取り入れられていることが「ニュクスの角灯(ランタン)」の魅力の源泉である。

題名でもある「ニュクスの角灯(ランタン)」のブローチ、夜の女神であり、戦いを終わらせる神とも言われるニュクスがランタンを手に持ち闇を照らす姿が描かれている。このアンティークのブローチがこの物語を導いていくのだ。

アルコール依存症との数年に及ぶ様々な葛藤の中で、高浜寛さんはふとある日、一つの言葉に出会って立ち直る!

それがこの、「ニーバーの祈り」であった!

God grant me the serenity

To accept the things I can not change,

Courage to change the things I can,

And wisdom to know the difference

神様私にお与え下さい

変えられないものを受け容れる落ち着きを、

変えられるものを変える勇気を、

そして二つのものを見分ける賢さを

ニーバーの祈り(ニーバーのいのり: Serenity Prayer)とは、米国の神学者ラインホルド・二ーバー(1892–1971年)が作者であるとされる。当初、無題だった祈りの言葉の通称。serenityの日本語訳から「平静の祈り」、「静穏の祈り」とも呼称される。

この祈りは、アルコール依存症克服のための組織「アルコホーリクス・アノニマス」や、薬物依存症や神経症の克服を支援するプログラム12ステップのプログラムによって採用され、広く知られるようになったという。

ニーバーの祈り」は「ニュクスの角灯(ランタン)」の中でも、大切な場面で登場する言葉でもある。

アルコール依存症を克服しようと模索する中、高浜寛さんは逃げずに自分と向き合い続けた。そして冷静にアルコールを摂取した状態では、シンプルな短編は描けるが、しっかりとした世界観を維持しながら描く長編は描けないと悟る。

まさにその時、彼女は変えられるのは自分であると勇気を出して自分を変えたのだ。

ニーバーの祈り」の言葉を実践したのである!

そして、初めての長編であった「ニュクスの角灯(ランタン)」を描き上げ数々の賞に輝いたのである。

まさに、「光に向かって!」である!

参照:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 

「高浜寛」「ニーバーの祈り」

1725夜 『ぼく自身のための広告(上・下)』 ノーマン・メイラー − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)

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20世紀アートを生んだLGBTQガートルード・スタイン!

誰もが日がな一日多くの情報を得て、その常識を失っている。「Everybody gets so much information all day long that they lose their common sense」

まさに今ネットに溢れる情報過多の時代を的確に表した名言だ!

誰の言葉かと気になり調べてみて驚いた!

なんとおよそ80年も前の1946年に亡くなっていた小説家・詩人のガートルード・スタインの言葉だったのだ!

ガートルード・スタイン(1874年生れ~1946年没)は、アメリカの小説家、詩人、演劇作家、アートコレクター。
ペンシルベニア州ピッツバーグ近郊にあるアラゲイニー=ウェストで生まれ、カリフォルニア州オークランドで育ち、1903年29歳でパリに渡り、以後はフランスで人生を過ごした女性だ。

そんな彼女はパリの芸術サロンの主催者としても大活躍、彼女のサロンには後年有名になるパブロ・ピカソ、アーネスト・へミングウェイ、アンリ・マティス、スコット・フィッツジェラルド、シンクレア・ルイス、エズラ・パウンド、シャーウッド・アンダーソンなど、さまざまなジャンルの若い芸術家やモダニストたちが集まった。

まだ売れずに無名であった若き日のピカソやマティスたちの作品を、ガートルード・スタインはいち早く評価して購入し支援を行った。彼らはガートルード・スタインの卓越した鑑識眼を通して有名になり、20世紀を代表する画家となったのである。

作家のヘミングウェイもまたそうであった。ヘミングウェイたち20世紀前半のアメリカ人作家は「失われた世代(ロストジェネレーション)」と呼ばれているが、その名前を生み出した人物こそがガートルード・スタインであった。

彼女がパリ郊外の車工場に修理した車を取りにヘミングウェイと共に訪れた時、まだ車は治っておらず、部下の担当者に工場長が「お前たちは自堕落な世代だな」と言った時の言葉を、ガートルード・スタインはヘミングウェイたち若き作家に言い換えて「失われた世代」と表現したのだ。その言葉はヘミングウェイの長編デビュー作『日はまた昇る』の冒頭に掲げられている。

ガートルード・スタイン自身の作品の中で、特に世間によく知られている2つの言葉がある。

1つめは最も有名な言葉で「薔薇が薔薇であるということは、薔薇は薔薇であるということである」「A rose is a rose is a rose is a rose」で、これは一般的に確固たるアイデンティティの主張を意味している。

2つめが「そこにはそこが無い」「There is no there there」である。これは目指す場所にたどり着いたとしても、そこには何もなかったことが分かるというような意味である。転じて、たどり着くまでの過程の方が大切という意味ともとれる。

彼女が著した本の主題はレズビアンであった。1903年に出版した『Q.E.D.』を含め彼女の本の内容は彼女の友人たちと関わりのあるレズビアン・ロマンティック小説。また、レズビアン同士の三角関係の『三人の女』(1905–06)などが代表作である。

なお、スタイン自身がレズビアンであることカミングアウトしており、パートナーが前衛芸術家(アバンギャルド)のアリス・トクラスであった。

参照1:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
参照2:Artpedia アートペディア/ 近現代美術の百科事典
【美術解説】ガートルード・スタイン「ピカソやマティスを支えた近代美術最大のホステス」                参照3:パリ観光サイト「パリラマ」ガートルード・スタインの家

1137夜 『ゲイ文化の主役たち』 ポール・ラッセル − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)

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満州国を今みんなのケーススタディに!

今年2022年は昭和20年の敗戦、即ち1945年の太平洋戦争の敗戦から数えて77年目に当たる。

そして実は、明治維新の1868年から昭和20年1945年の敗戦までもが、丁度同じ年数の77年目だったのである。

明治維新に始まり、日清戦争、日露戦争に勝利した後、太平洋戦争で米国に敗れ去り、あの大日本帝国が滅亡するまでの時間とは、たった77年間のことだっのである!

そんな年回りとなる今年2月、世界中が驚いたロシアのウクライナ侵攻が始まり、悲しくも現在それはまだ続いている。

我が日本は欧米と同じ立場を選び反ロシアの立場にあるが、南アフリカをはじめとする旧植民地諸国の中には、欧米よりもロシアにシンパシーを感じて肩入れする親ロシアの国も多い。

これが正義というものが一筋縄ではいかない、今の世界の複雑で難解な現実の一つである。

こんな今の世界情勢を踏まえ、日本人が忘却の彼方へと忘れ去ろうとしてきた、かつての「満州国」を今もう一度顧みることは、これからの日本人にとって非常に重要な国民的なケーススタディに思えて来るのである。

「満州国」には、1945年に滅亡した我が先輩たちの大日本帝国が夢見た、その見果てぬ夢がすべて凝縮されているのである!

「満州国」とは、1932年から1945年の間、満州(現在の中国東北部)に存在した国である。

そう、たった13年間だけ存在した国家なのである!

「満州国」は、建国にあたり自らを満州民族と漢民族、蒙古民族からなる「満洲人満人」による民族自決の原則に基づく国民国家であるとし、建国理念として日本人・漢人・朝鮮人・満洲人・蒙古人による五族協和と王道楽土を掲げた。          参照:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

1937年末時点の満洲国の総入口は約3667万人。うち最大多数の漢族が2973万人で全体の81%を占めている。第二位は満洲族でその数は425万人、全体の約12%を占める。第三位は蒙古族で98万人、全体の3%弱。そして第四位は朝鮮族の93万人でこれも3%弱。そして第五位が日本人で42万人と1%強であった。                     参照:小林英夫著「満洲の歴史」講談社現代新書

また、「満洲国」は、通常は当時の大日本帝国の傀儡国家と認識されている。

しかし、「満洲国」は当時の他の植民地とは大きく異なり、国際連盟加盟国の約3割の国により承認され、多数の外国領事館も設けられていた事実もある。日本の属国植民地だと一言で簡単に定義できる存在ではなく、むしろ万里の長城より北側に存在した独立国家だと捉えるべきである、という複雑で難解な見方も少数意見ながら存在している。

そんな複雑で難解な見方も踏まえて、当時の「満洲国」を振り返ることの意味とは、複雑に入り組んだ今の国際情勢をいろいろな視点や角度から考える際に、大いに役に立つ国民的ケーススタディだと思えるのである。

それはなによりもまず、「満洲国」とは、我が日本こそが明らかにその主役であったからである。

これは我々日本人が複雑で難解な国際情勢を考える際に、自らが当事者である認識をシッカリとイメージし易いケーススタディであるからだ。

現在の国際連合加盟国数は196ヵ国もあるが、1932年当時の国際連連盟加盟国数は3分の1以下の63ヵ国しかなかった!

これは、1932年当時はアフリカを筆頭に、欧米の宗主国から独立させてもらえない植民地国家が、いかにたくさんあったかという事実の裏返しでもある!

1932年以降、欧米が主導する国際連盟は「満州国」の独立をずっと認めなかった。しかし、一方で「満州国」を独立国家として承認した国が、世界には23ヵ国存在した。

これが、国際連盟加盟国の約3割が承認したという数字の元である。

では、承認したその23ヵ国とはどんな国であったのか、その顔ぶれをシッカリと確認してみよう!

まず一番最初に「満州国」を独立国家として承認したのが、我が日本である。

次が1934年3月にエルサルバドル。

三番目が、1934年4月にバチカン(ローマ教皇庁)。

1937年12月にイタリアとスペイン(フランコ政権)。

1938年5月にドイツ(第三帝国)。

同年10月にポーランド。

1939年1月にハンガリー。

そして、コスタリカ、中華民国南京政府、タイ、ビルマ、フィリピン、蒙古聯合自治政府、自由インド仮政府、クロアチア、スロバキア、ルーマニア、ブルガリア、デンマーク(ドイツ占領下)、フィンランド、ドミニカ、エストニア、リトアニアという、合計23ヶ国である。

ドイツやイタリアという、日本と同盟関係にあった枢軸国側の国ばかりではなく、カソリックの本山であるバチカンや東欧諸国、南米諸国なども承認していたのである。
こんな複雑で難解な事実も踏まえ、たった13年間の存在であった「満州国」を、もう一度我々日本人が真摯に顧みるべき絶好のタイミングが今だと思えるのだ。

そして「満州国」には、これから益々複雑怪奇化する米中関係の流れに応じて、日本が臨機応変に適切な対応をしていく為のヒントが山積みにされているよう思えるのである!

今こそ「満州国」を、我が日本の国民的なケーススタディとして生かさない手はないのではなかろうか!

〈正史〉と〈叛史〉をつむぐ、すさまじい力業 船戸与一『残夢の骸―満州国演義9―』 | レビュー | Book Bang -ブックバン-

執筆途中の2012年に船戸与一氏は肺がんであることを公表され、一時はその完結は危ぶまれた。しかし、「満州国演義」完結への執念は、肺がんをもしばし押さえ込んだ。そして、最終巻の第9巻の刊行を見届けた2か月後、2015年4月22日に船戸与一氏は浄土へと旅立たれたのである。

書評|アーロン・S・モーア著 『「大東亜」を建設する 帝国日本の技術とイデオロギー』|メニカン|note

アーロン・モーア氏は、1972年横浜生まれ。

コーネル大学歴史学部Ph.D.アリゾナ州立大学歴史・哲学・宗教学研究学科(歴史学部)准教授。専門は近現代日本史、科学技術史。

なんと悔しいかな惜しいかなアーロン・モーア氏は、47歳という若さで2019年9月8日に急逝された!

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人生は旅!

キリスト教でも寄付はやっぱりFUZZY?

安倍元首相暗殺事件に端を発する旧統一教会問題で、寄付金のことが今一つの焦点となっている!

ならば寄付金とは長い付き合いのある、欧米諸国のキリスト教ではそれはどんなもんかと覗いてみた!

聖書に関する質問の答え(日本語版 www.GotQuestions.org )のアプリによると、クリスチャンの十一献金(十分の一献金)について聖書は何と言っていますか?

という質問に対する回答はこんな風でありました!

十一献金(十分の一献金)というのは、旧約聖書の概念です。

十一献金は、多くのクリスチャンが苦闘する問題であります!

多くの教会では、十一献金があまりにも重要視され過ぎています。 同時に、クリスチャンの多くは主に捧げものをしなさいという旧約聖書の勧告に従おうとしません。

十一献金は、本来は喜び、祝福となるはずですが、悲しいことに今日の教会ではそういうケースはめったにないのが現実です。

<<冒頭からキリスト教においても、信者のみなさんが寄付金のことで相当に悩んでいる様子が伺えます。どこの宗教でもまったく同じことであるようです!>>

十一献金とは旧約聖書において律法の要求するものでした。

古にはすべてのイスラエル人は自分で稼いだもの、生産した物のすべての10%を捧げなくてはならなかったったのです。

しかし、新約聖書ではどこにもクリスチャンに律法的な十一献金に従うようにと命令はしておらず、勧めてもいません。
新約聖書のどこにも、収入の何パーセントかを、寄付のために蓄えておくようにとは言っていないのです。

ただし、「各々の収入に応じて!」とだけは言ってます!
キリスト教会は、本来は旧約聖書にあった十一献金という数字の10%を当てはめて、あたかもクリスチャンが捧げるべき最低限の寄付とみなして推薦した訳です。
新約聖書は特別、金額とかパーセントの数字を挙げてはいませんが、捧げることの重要さとその利益はしっかり教えています!

<<捧げることの重要さとその利益という、その利益が重要なポイントですね。つまり、当然なんらかの見返りがあるのやから寄付しなさいとハッキリ教えるようですね!>>

可能なだけ、「その収入に応じて」捧げるべきなのです。 時には、それは十分の一以上ということかもしれません。また時にはそれ以下しか捧げられないという意味になるかもしれません。 すべてそれはクリスチャンのできる限りと、教会の必要次第なのであります。

<<新約聖書では十分の一と言わないだけで、出来る範囲で可能な限り寄付をせよとの奨め!言わばソフトな寄付金奨励!>>

クリスチャン一人一人がよく祈って、神の知恵を求め、十一献金をするかどうか、またいくら捧げるべきか決めるべきなのです。
「ひとりひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、心で決めたとおりにしなさい。神は喜んで与える人を愛してくださいます。」

<<この、いやいやながらではなく、強いられてでもない、自分の心で決めたとおり、というのがポイントですな!>>

実に上手いスマートな寄付金奨励のキャッチフレーズです!

さすが2000年以上も長きに亘り寄付金を集めて来ました!

大いに洗練された歴史を感じざるを得ず!

しかし、マルセル・モースの言葉を借用すると、「寄付がもたらすもの、それは存在の名誉というものなのである。」

ということかも知れません!

1507夜 『贈与論』 マルセル・モース − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)

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人生は旅!

当世おとなの下ネタ事情!

毎日新聞の今日のネットニュースでこんな記事を見つけた!

神奈川県警が今年6~8月、高校の女子生徒に対する児童買春事件で検挙した顧客たちの職業について、中学教師、医師、僧侶、自衛官、公認会計士などを列挙していたのである。
では、買春を仲介したとして児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童買春の周旋)などの疑いで逮捕、起訴されたA被告(31)はどのように客を勧誘していたのか?

警察の捜査から浮かび上がったその手口には、大いに考えさせられてしまった!

事件の経緯はこうである。
A被告は2020年4~6月、東京都内の高級ホテルで計3回、知人の女子高校生1人と客8人以上を集めたパーティーを開催。客1人につき現金2万5000円の参加料を受け取っていた。

繰り返しパーティーに参加する「常連客」も多かった。また8月までに24人の客も同法違反などの疑いで逮捕や書類送検された。

A被告はツイッターで、買春の相手が高校生だと暗に示唆したうえでパーティーの客を募っていた。ただ参加を希望する全員をパーティーに招待するのではなく、ツイッターでのやり取りの文面が丁寧で、まめに返信する人を「選抜」して招待していたという。

捜査関係者は理由について「乱暴で非常識な客に場を乱されたくなかったのではないか」との見方を示し、「A被告は職業で客を選抜していたわけではない。

あくまで結果として、教師や医師や僧侶らが選ばれた」と!

事件は、検挙された客の中に教師や医師や僧侶らが含まれていたことから話題になったが、彼らが意図的に勧誘されていたわけではなかったのだ!

さらに、意外にも捜査関係者は「A被告は利益を得るためにパーティーを主催したのではない」と明かした!

A被告が客から受け取った現金はほぼ全額がホテルの利用料などに充てられており、収入にはなっていなかったのだという。

A被告も容疑を認めたうえで、「パーティーの主催はあくまで趣味だった」という趣旨の供述をしているという。

当世性教育事情!

そんなことから、もし買春の相手が高校生ではなく、成人であったならば、もう少し扱われ方が異なるニュースとなっていたことであろう!

<<犯罪者の心理に詳しい奈良大の今井由樹子准教授(犯罪心理学)は、今回のパーティーの参加者が応募者の中から「選抜」されていた点に触れ、「『自分は選ばれたんだ』という特別感、優越感、満足感を得られる仕組みが、客が何度も足を運ぶ動機の一つになっていた可能性がある」と分析。>>

これは、まさにその通りであろう!
さらに言うと、仮にA被告が倍の儲かる価格5万円を提示しても、恐らく彼らはほとんどが参加したはずだ。
しかし、現実にはA被告は価格を実費のみに留めている。
A被告の趣味だったという発言に、信憑性は感じられる。
その意味では、趣味のサークル主催者とその特別なメンバーが共に御用となった事件である!

<<また橋本和明・国際医療福祉大学大学院教授(犯罪心理学・虐待臨床学)は「高い倫理観が求められる職業にもかかわらず、同様の事件で検挙される人は後を絶たない。こうした立場にある人たちは人一倍高い意識を持ってもらいたい」とコメント。>>

こちらは誠に、大本営発表でその通りとしか言いようはない!

しかし、ホンマに考えるべきことは、なんでそんな立場の職業の人達が、今回と同様の事件で頻繁に検挙される例が後を絶たないのか?
ということに尽きるはずだ!

とは言え、どう考えてもそんな願望を抱く人達を、まったくゼロにすることは到底不可能なことである!

むしろ、我々の社会がそんな願望を持つ人たちに対しても、法律を犯すことなく、それなりの願望が満たされる社会の仕組みを、我々社会の知恵として生み出す努力が必要だと思えるのだ。

そうなんです!

みんながホントはおかしいと思っている、我々の社会の在り方自体そのものを、考え直すことが今問われているのだと思う。

日本は今、「オモテナシ」の日本らしい独自の「社会が認める性的願望」の新しい在り方を模索することが、待ったなしの時に来ているのである!

見て見ぬ振りをする、我が日本のいいものも悪いものもを含めたこれまでの慣習、もはや悪いものはせめて一つ一つ止めにすべきなのだ!

参考として、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で「売春」を検索してみると、最近世界の各国ではこんな風な事情だと解説されていた!

近年、世界的に売春は合法化・解禁の流れがある!

アジアでは中華民国(台湾)で合法化され、タイ王国、あの中華人民共和国でも合法化が検討されている。

欧州諸国では、売春自体は合法である国家がほとんどである!

ただ、斡旋を違法としている国家も多いが、2000年にオランダが、斡旋を含む売春行為を完全に合法化したのを皮切りに、デンマーク、フランス、スイス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドなども斡旋合法化に踏み切った。

ギリシャ、ハンガリー、チェコなどにおいても合法で、オーストリア、オーストラリアなどでは、外国人が働くために売春査証で合法的に滞在許可を得ることが出来る。

2015年には、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが、売買春の合法化(合意に基づく成人の性的労働や成人同士の間での合意に基づく性の売買)を支持する方針を決定した!

さて、我が日本ではこれらをどう考えればよいのか?

みんなで知恵を出し合うしか道はない!

0115夜 『風俗の人たち』永沢光雄 − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)https://1000ya.isis.ne.jp/0115.html

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人生は旅!

社長!若い人らはアンタをこんな目で見てまっせー!

後生畏るべし!

まずはアンタの「経営者マインド」を!

ホンマにこの会社を社員と共によくしたいという気持ちがあるのかないのか?
将来この会社をどないしたいのかというビジョンは、ハッキリとちゃんとあるのかないのか?
タイムリーに素早い決断をして、ホンマにキチンとそれを実行しているのかしていないのか?
すぐに何かのせいや、誰々のせいやといつも責任逃れをするのかしないのか?
四六時中、同じような「お友だち」とばかりつるんでいるのかいないのか?

次に、アンタの「算数力」を!

もしアンタの性格がとてもヨクナイ場合でも、小学校で学んだ「算数力」がキチンとホンマに身についているなら、「アンタが会社を潰す可能性はまあ低いかも?」というありがたい見方も期待できる大切な力である。

会社の預金通帳の残高ではなく、キチンと財務諸表に基づいた会社の利益の現状を把握しているのかいないのか?
一年先くらいまでは、シッカリ会社の資金繰りのシュミレーションは出来ているのかいないのか?

同時に、エエ加減なことすると業績の悪化に繋がったり、不正や横領も起きかねない大切な現金の取り扱いについて、キチンと正確に現金管理をしているのかいないのか?

そして、締めはアンタの「学ぶ姿勢」を!

これはもうシンプルに、よく言われる「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の言葉に尽きる。
社員やお客さまや取引先などをすべて含めた現実の中で、どれだけアンタがその現場から学び取っているのかいないのか?

つまりは、アンタが自らを足りないものである、至らないものであることを、謙虚にホンマに自覚しているのかいないのか?

もし、これら三つの視点を、すべて現実にクリアーしている社長の会社であれば、恐らくブラック企業の問題やパワハラ・セクハラなどの諸問題も誠に縁の遠い話であると思える。

まさに、後生畏るべしである!

どうですか社長の皆さん!

もう自分の通信簿を見る覚悟はできましたか!

1560夜 『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。』 カレン・フェラン − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)


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