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西九州新幹線「5秒」の桜に万歳!

西九州新幹線には、トンネルの合間「5秒」に見える700本の桜があった!

佐賀県と長崎県の約66キロをつなぐ西九州新幹線は、昨年2022年9月に開業した。
新幹線「かもめ」はこの2県の6市町を走るが、長崎県東彼杵町(ひがしそのぎちょう)は沿線自治体の中で唯一、駅が設置されなかった。

東彼杵町は、佐賀県との県境にあり、人口約7千5百人の小さな町。大村湾に面し、江戸時代から明治にかけて捕鯨業の拠点として栄えた町であった。

東彼杵町(ひがしそのぎちょう)は、トンネル工事で山が削られる一方、新幹線はただ通過するだけと決められたのである。
この計画が決まった当初、人情として当たり前であるが、地元には素直に歓迎できない雰囲気があったという。

しかし、ある1人の住民が13年前に発起人となり、トンネルの合間に桜の苗木を植え始めたのだ。
新幹線が最高速度なら、「5秒」で通り過ぎる、わずかな山あいの空間に桜を植えたのである。
そこには「乗客を歓迎したい。一瞬でも桜を見つけてくれたらうれしい」と思いが込められていた。
2023年の今、新幹線開業後初めてのこの春、満開となった「5秒」の桜を見るために、全国から写真家や観光客らがゾクゾクと集まっているのだ!

オリンピックでも何でも、とにかく利権を貪る人のニュースが絶えないこの令和の日本にも、まだこんなイイ話があったのだ!

捨てたもんじゃないよ、この日本!

トンネルの合間の「5秒」に桜700本、西九州新幹線で唯一駅がない町が乗客を歓迎したら… 写真家が集まる人気の撮影スポットに(47NEWS) – Yahoo!ニュース

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講談の宮本武蔵には2タイプがあった!

誰もがよく知る宮本武蔵とは、マンガ「バガボンド」にも描かれた宮本武蔵である!
この「バガボンド」の原作は、大正から昭和にかけての国民的人気作家である吉川英治の小説「宮本武蔵」である。
この宮本武蔵が、まず一つのタイプなのだ!

この宮本武蔵は講談においては、宝井派がずっと語り続けてきた「天正宮本武蔵伝」をベースにしている!

もう一つのタイプとは、今人気の講談師神田伯山が高座で語る神田派の「寛永宮本武蔵伝」なのだ!

この2つのタイプの宮本武蔵伝における違いのポイントは、巌流島の対決で有名な佐々木小次郎の年齢の違いにある。
実は、佐々木小次郎の年齢については二つの言い伝えが残っており、一つには二十歳前後の若者、もう一つには七十代の老人であるのだ。

我々が映画やテレビでよく見て知る宮本武蔵が巌流島で対決するのは、若き青年の佐々木小次郎である。

そう、これは宝井派の「天正宮本武蔵伝」なのだ!

一方、神田伯山が高座で語る「寛永宮本武蔵伝」では、佐々木小次郎はは七十代のおじいちゃんなのである。

神田伯山の高座解説によると、「寛永宮本武蔵伝」はコミカルを基調としているとのことであった。

この神田伯山の「寛永宮本武蔵伝」全17席をyoutubeで鑑賞してみた、連続4日講演にちなみ4日に分けて鑑賞したのだ。

この「寛永宮本武蔵伝」も、期待通りのオモシロさであった!

特に老人ホームで大人気という、剣豪伊藤一刀斎が登場する第十三話「桃井源太左衛門(もものいげんたざえもん)」は誠にコミカルかつカッコいい老人の講談語りであった!

是非皆さんも御自身で「神田伯山TV」にて「寛永宮本武蔵伝」全17席をご鑑賞願いたい!

恐らくすべてがオモシロイ!

0443夜 『五輪書』 宮本武蔵 − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)

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麻薬鎮痛剤「オピオイド」と合成麻薬「フェンタニル」、米国の闇!

日経新聞の記事の中に「米で合成麻薬押収倍増」という小さな見出しに目がとまった!
副題には、「大統領選の争点に」が添えられていた。
その合成麻薬の代表が、「フェンタニル」である!
そして「フェンタニル」は、致死性が非常に高いと言われている薬物なのだ!

米麻薬取締局(DEA)によると、昨年に押収された「フェンタニル」の量は、錠剤が前年の2倍超の5060万錠、粉末が約4540キログラム合せると、実に約4億人分の致死量に相当するという!

米疾病対策センター(CDC)によると、米国では薬物の過剰摂取で年10万人以上が死亡しているとのことで、その主因が「フェンタニル」など麻薬鎮痛剤「オピオイド」だという!

2021年に「オピオイド」による死亡者は約8万人に達した!

実は、オピオイドは、ケシの成分やその合成化合物を指し、「オピウム(アヘン)」に似た性質を持つ。鎮痛や陶酔作用があり、医薬品として承認され、処方されてきた。ところが過剰摂取が問題化したのだ。オピオイドの問題は1990年代後半から深刻化しており、過去20年間で50万人を超す死者を出している米国の忌まわしき問題なのである!

米麻薬取締局(DEA)は、この合成麻薬の「フェンタニル」は主にメキシコの北部「シナロア・カルテル」と中部の「CJNG」と呼ばれる二つの犯罪組織に責任があると名指ししている。そして、「フェンタニル」対策にはこの二つの密売組織を取り締まることが必要だと訴えている。

一方、これに対しメキシコ政府は大いに反発している。3月にメキシコのロペスオブラドール大統領は、米国議会に向けて「偽善はもう十分だ。米国は国内のフェンタニル消費や武器の流通に対処すべきだ。」と主張している。

ロペスオブラドール大統領は、「銃よりも抱擁を」と繰り返し、貧困の解消などを通じて根本的な解決を目指す考えを示しており、麻薬組織の壊滅を目指す大規模作戦には腰が引けているのである。

岡目八目(おかめはちもく)からすると、米国にもメキシコにも互いに痛いところがあり、それをお互いに擦り付け合っているように見えるのだ。

米国のメキシコの犯罪組織に対する指摘は正しいにしても、メキシコ政府が指摘する米国内のフェンタニル消費という医療用の薬の使用問題もまた正しいのである。

この薬物問題は、これまでにも米国で争点になってきたのであるが、バイデン大統領は今年2月の一般教書で現政権の実績として、薬物押収や密輸業者の逮捕に言及した。それに対し、共和党は政府対応は不十分と批判し、より強行な措置を求めている。

バイデン政権が今年2023年に、薬物の流通を減らすことが出来ない場合、2024年の米大統領選挙に向けて有権者の批判が高まる可能性があるのだ!

なお、「オピオイドクライシス」という言葉もある。この言葉は、トランプ大統領が、公衆衛生上の非常事態宣言を出したことで広く知られるようになった。その始まりは、疼痛で苦しんでいる患者をなんとかしたいという善意ではあったが、グローバル化に取り残された社会環境を背景に、政策転換を悪用した製薬会社による安全性軽視の積極的なプロモーションにより、クライシスが拡大した。

2018年に出版された本『Dopesick: Dealers, Doctors, and the Drug Company that Addicted America』(直訳すると『禁断症状:アメリカを中毒に追いやった売人、医師たちそして製薬会社』)は、克明にオピオイド禍の実態を描きだしている。

日本においては、幸いまだ「オピオイドクライシス」は起こっていない、しかし決して楽観視はできない問題である!

アメリカを揺さぶるオピオイド危機④ 「絶望」にはワクチンも治療薬もない | SPFアメリカ現状モニター | 日米関係インサイト

全米で1日130人の命奪う医薬品の大いなる恐怖 | 災害・事件・裁判 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

「日本でのオピオイドクライシスを防ぐために」―製薬会社の立場から (jst.go.jp)

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中国で人気の「児童軍事文学」!

日経新聞の先日土曜日のコラム「世界の話題書」にあった、桃井裕理さんの〝愛国心・英雄主義…政府も後押し〟〜「児童軍事文学」元軍人らが人気シリーズ〜を読んで初めて知った次第である。

中国には「児童軍事文学」というジャンルがあるのだと!

「もし今の日本で同じような児童向けの本を出せば、あちらこちからイツモの『自称正義の味方』がたちまち数多現れ、作者や出版社を炎上させて袋叩きにし、『自称正義の味方』のストレスを解消する『いいオモチャ』になる光景が目に浮かぶようだ!」

閑話休題、桃井裕理さんの記事をベースに感想を加えてみる。

「児童軍事文学」のなかでも人気があるのが、八路氏(ペンネーム)が書いた「特殊兵学校」シリーズだそうだ。

「日中戦争時の1937年に華北で活動していた毛沢東が率いる中国共産党軍の通称が、八路軍(ハチロ軍)と呼ばれていたのであった!」

八路氏は現役の人民解放軍の軍人だった2014年から同シリーズの執筆を始め、8部32作を出したとのこと。
今はすでに軍は退役したが、今年2月に第9部4作を発表した。
物語の舞台は、中国で最初に設立されたという設定の「特殊兵学校」だ。

甘やかされて育った子供たちが学校に入学した後、戦闘と人生の経験を積みながら成長していく様子を描く。
この学校の特徴は子どもたちが教室で訓練をするのではなく、チームに分かれて実際の戦闘を展開しながらスキルをあげていく点にある。
冒険やスリルに満ちたストーリーがSF仕立てで描かれるほか、戦闘の描写が工夫されていて飽きさせず、登場する軍事技術が具体的なところも好評なのだという。

「何だかまるで『ハリーポッターの魔法の学校』のようにも思えるところが、また中国らしくてオモシロイですなぁ!」

各部のテーマは、「反テロ作戦」や「国境防衛特殊作戦」、「科学技術特殊戦争」、「海外平和維持活動」、「宇宙戦争」などで、中国の国家的な関心に沿った内容となっていることがうかがえるという。
最新の第9部は「星間探索」で、最新の科学技術や宇宙技術に力点が置かれている。

八路氏は昨年、「未来戦警」というシリーズも発表した。
舞台は武装警察で、5年に一度の特殊部隊の選抜が始まるところから物語はスタートする。
中国は今「国家安全」を最優先課題に掲げ、公安や武装警察などの強化も進めている。
これもそうした国家の動きを反映した作品といえる。

「そう言えば、公安や武装警察というのはこれまで、2012年の薄熙来事件のように、反習近平派との連携が問題視されてきたこともあり、今年驚くべき3選を果たした習近平さんが、反対派を一掃しようとする思いが生々しく伝わって来ますなあ!」

「児童軍事文学」は中国共産党や政府も後押ししている!
中国教育省傘下のニュースサイト「中国教育新聞網」は「児童軍事文学の教育的価値」という論文で、「児童軍事文学」は『子どもたちの愛国心、英雄主義を養う』と指摘し、教育の一環で読ませることを奨励した。
党中央宣伝部などは昨年、兵士と犬が南シナ海の島を守る児童軍事小説「藍海金綱」を青少年の推薦図書に選んだ。
これも海軍の軍人が書いた小説で、子供たちに領土防衛に関する意識を植え付ける効果が評価された。

「八路氏は習近平さんの政策方針を非常に熱心に勉強していて、まるで新政策を先取りする広告塔かと思える程である!」

2月末、北京の大型書店で「八路おじさん」のサイン会が開かれ、子供たちが詰めかけた。
中国では長く続いた一人っ子政策で少子化が進み、人民解放軍は兵士集めに苦労するようになった。
子供たちをひきつける力を持つ軍事文学は、ますます中国共産党の国家戦略と不可分の存在となりつつあるのだ。

「これからの時代は、中国共産党の人民解放軍の兵士集めも、一筋縄ではいかないようだ!」

中華人民共和国の老人方は台湾を統一すれば幸せになれるのか?

中国人民解放軍空軍を育てた大日本帝国陸軍!

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三菱ジェット機は飛べず、みずほline銀行断念!

今年の2月には、三菱重工業が、国産初のジェット旅客機「スペースジェット」の開発を断念、航空機開発事業から撤退した!
2008年に日本初のジェット旅客機をつくろうとスタートした開発プロジェクトだが、15年もの歳月をかけた上に失敗に終わったのだ。

そして昨日3月30日には、みずほ銀行が2019年から4年も掛けて進めてきたLINE銀行の設立を断念した!

いづれも日本を代表する企業である!
もし野球であれば、きっとサムライジャパンに選ばれるような企業なのだ!
それが、この様なのである!

なぜ何だろう?どうしてだろう?日本には技術力があったはずでは?
と様々な疑問が浮かんで来るのである!
そんな時にあるグラフをふと思い出した!
OECDの公的な教育への支出 (Public spending on education)のグラフである!

公財政教育支出 (Public spending on education) – OECD

我が日本は、これが2.4%で45ケ国中の40位なのである!
2位のノルウェーが4.6%、5位のイスラエルが4.3%、7位のベルギーが3.9%、OECDの平均は3.1%であった。
ちなみに19位の米国は3.2%と平均以上である。

この通りが、今の現実なのでる!

政治家たちは口を揃えて教育は重要だとは言うが、その実態はこのグラフに示されている通りなのである!
もう何十年もの間、日本という国は国民の教育に掛けるお金を出し惜しんで来たのだ。
恐らく、長年の国民教育へのお金の出し惜しみこそが、三菱重工やみずほのような、お粗末な事態を招いたと思うのだ。

政治家たちには、国民の教育へのお金を出し惜しみすることなかれと言いたい!
リップサービスは要らない、国民の教育にドンとお金を出せ!
せめてOECD平均くらいは、目指すべきである!

以下に、政治家に頼まれたお役人の得意な言い訳の見本あり!

そのロジックは毎度の、国民にもっと税金払えである(笑い)

平成21年度文部科学白書_05 (mext.go.jp)

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はまくんと仲間たちオーケストラを生で聴いた!

昨日、実に20年振りくらいにコンサートに出掛けた!
「はまくんと仲間たちオーケストラ 其の13」である。
文字通り、長野県諏訪市の中小企業社長はまくん、こと濱一(はまはじめ)さんと仲間が集まってできたオーケストラである。
この度のチケットは、我が親友と彼のタイ人の友達とのご縁から巡り巡って頂戴したものである。
ホントに不思議なご縁のチケットであった。

プロとアマの演奏家が入り混じるオーケストラと聞いていたので、親しみ易さを一番に強調したオーケストラか?などと想像しつつ池袋の東京芸術劇場に初めて足を運んだのである。

とこらがドッコイ、いざ演奏が始まると、期待はいい意味でスッカリ裏切られたのだ。
指揮は濱一(はまはじめ)さん、コンサートマスターは会田莉凡(あいだりぼん)さんによる、リムスキー作曲の交響組曲「シェヘラザード」作品35は、実に楽しくも充実した内容の演奏であった。

なお、余談ながら会田さんの今回の衣装は、コシノジュンコさんによるもので、コシノさんご本人もこのコンサートにお見えになっていた!

閑話休題、今回は2階席であったことから、全体をよく見渡すことができ、生の演奏を目の前で見ながら聴けることの素晴らしさをあらためて痛感した。
そんなことから、今回は敢て後方の打楽器や吹奏楽器にしっかりと目をこらすことにしたのだが、これが実にオモシロイ体験となった。
演奏のメインではないが、ある意味では演奏のカギを握るとも言える彼らや彼女らの演奏は勿論のこと、演奏の為に準備する行動の立ち振る舞いのすべてに関し、ナルホドそういうことなのかと思えたのだ。

20分ばかりの休憩を挟んで、ピアニストの横山幸雄(よこやまゆきお)さんをメインとした、ラフマニノフ作曲のピアノとオーケストラのための「パガニーニの主題による狂詩曲」作品43、そしてガーシュイン作曲の「ラプソディ・イン・ブルー」が続いた。いづれも横山さんの熟練のピアノが冴えわたる演奏に心地よく酔わせてもらった。

演奏後には横山さんへのブラボーの大きな拍手に、指揮者である濱さんのサービス精神からの拍手のあおりもあり、横山さんへのアンコールは4回にも及んだ。
最後を締めくくったのは、音楽に疎い我が身にも聞き覚えのある「ショパンの英雄ポロネーズ」であったが、ナルホド円熟とはこのようなものかと感じさせるピアノに大いに満足した。

誠に楽しく嬉しい春の一夜となった!

あらためて、はまくんと仲間たちオーケストラのホームページを覗くと、『はまくんが音楽監督を務める諏訪交響楽団と長野県内アマチュアオーケストラの仲間たちを土台に、はまくんの国立音楽大学時代、共に音楽を学び現在一流音楽家として各方面で活躍するプロの演奏家達を交えた、アマチュアと一流のプロが一緒に楽しく演奏するオーケストラである。くだけたネーミングに反し、奏でる音楽は極めて硬派。』とコメントされていた。
その通り、誠に奏でる音楽は硬派であった!

はまくんと仲間たちオーケストラ – はまくんと仲間たちオーケストラ (jimdofree.com)

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エネルギーを使うと時間が速く進む!

戦国時代、当時の様子を書いた宣教師ルイス・フロイスの『日本史』にも紹介され、欧州向けの地図上にも大きく記載されていた『根来寺』についてネット検索していると、偶然にもこんな楽しい講演録に出会った。

総本山智積院の愛宕薬師フォーラムにおける、東京工業大学名誉教授の本川達雄先生の講演、「老いの生き方ー人にしかない貴重な時間ー」である。

その中で、特にオモシロイと思った箇所を以下に紹介する!

「私たちの心拍は1秒で一回、ハツカネズミは0.1秒、ゾウは3秒、クジラは9秒に一回です。体が大きいほど心臓一拍の時間が長いことがわかります。

そこで心拍と時間の関係を調べてみますと、心拍の時間は「体重の四分の一乗」に比例する(体重が10倍になると、時間は約2倍になる)ことが導き出されます。
つまり体が大きいほど時間がゆっくり流れる関係になっています!」

「この「体重の四分の一乗」に比例する関係は、心拍だけではなく息を吸って吐く呼吸、腸の蠕動(ぜんどう)、懐胎期間(人間十月十日、ハツカネズミ20日、ゾウ600日)、成獣に達する時間、寿命などがあります。

小さい動物は何でも速く、大きい動物はゆっくりです。これらのことから私は、ゾウの時間やネズミの時間があってもよいと考えています。いうならば、生物には生物独自の時間があるわけです!」

「この「体重の四分の一乗」に比例する関係は、もう一つそれに当てはまる関係式があります。
それはエネルギー消費量です!

体重あたり(細胞一個のエネルギー消費量=細胞がどれだけ活発に働いているかの目安)のエネルギー消費量は、「体重の四分の一乗」に反比例します。
つまり時間とエネルギー消費量は反比例するので、時間とエネルギーを掛け算しますと一定の値になります!

仮に、寿命とエネルギーとを掛け算しますと、『一生の間の消費エネルギーは同じ』ということがわかります。
つまり『一生のエネルギー消費量(仕事量)は、人間もネズミもゾウもどの生物も同じ』といえます!」

「そして、同じになるのは仕事量だけではありません。それぞれの動物の時間を「心臓時計」で計った場合、呼吸1回につき4回の心拍、寿命は15億回の心拍と、すべて同じになります。
私たち人間も、心臓が15億回打つと死ぬようになっています!

(筆者コメント:心拍は1秒で一回を前提に15億回を計算すると、人の寿命はおよそ47歳ということになる。)

時計の時間の長さとしては、ネズミの寿命は2年、ゾウは70年といわれますが、これまでみましたように、一生の間にする仕事量や心拍の回数は、どの生物でもすべて同じです。エネルギーを使うということは、その分だけ食べることでもありますが、一生に食べる量は一定です。また寿命の長さも生物の大きさで決まるのです。」

「さきほど時間はエネルギー消費量に反比例することに触れましたが、これを換言すれば、時間の速度はエネルギー消費量に比例するといえます。

つまり『エネルギーを使うと時間が速く進む』のです!

ということは、逆にエネルギーを使わないと時間が止まることになります。冬眠はエネルギーを使わない代表例です。冬眠するリスと、しないリスでは冬眠するリスの方が寿命は長いのです。
冬眠中は、エネルギーを使わないで体が磨り減らないから長生きになるのでしょう。もちろん長生きしたいために冬眠するわけではなく、冬という住み難い時間をやり過ごすためにするのですが、このように生物が時間を操作しているのです!」

「私たち現代人は、どうしても時間は変えられないと、必死に時計の時間のベルトにしがみつき、できるだけ長生きしようとしますが、実は生物は時間の操作ができるのです!

私は、この事実を知ったときに、肩の荷が軽くなったように感じました。また、ただ長生きすることが目的ではなく、自身が積極的に時間に関わっていけるのが生物だとも思っています。」

以上が、紹介したかった箇所である!

人間も幼く体の小さな頃は、なんでも五感をフル活動、エネルギーをたくさん使うネズミ的な時間なので時計の時間の1日が、本人の感覚的な時間では2日分くらいに速くなっている可能性があるやも知れない。つまり、時間が速く進み、時計の時間の1日を長く感じるのである。

一方、高齢者になると、無理をしなくなり省エネとなる、エネルギーをあまり使わないゾウ的な時間なので時計の時間の1日が、本人の感覚的な時間では半日分くらいに遅くなっている可能性があるやも知れない。その結果、時間がゆっくりと進むので、時計の時間の1日を短く感じるのである。朝起きたと思ったら、エーもう夕方なのかよ!という年寄りの感覚である。

亡き親父が還暦を過ぎた頃によく言っていた、「歳をとると毎年1年が早く感じられる。1年の感覚は『年齢分の1』やなあ。」と。

最近では自分自身が、この親父の言葉を痛切に実感している!

そして、今回本川先生のお話に出会って、エネルギーをたくさん使うか使わないかが、ドンドン歳をとると時計の時間の1年が、本人の感覚的にはドンドンと短くなっていくことにあらためて納得したのである。

親父の言った言葉は、間違いなく真実であったのだと!

親父はエライ!

老いの生き方―人にしかない貴重な時間― | 真言宗智山派 総本山智積院 (chisan.or.jp) 東京工業大学名誉教授本川達雄先生

1487夜 『生物学的文明論』 本川達雄 − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)

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大銀行の破綻に際しFRB、ECBにお奨め!

半月前の3月10日のシリコンバレーバンクの破綻を皮切りに、欧米の金融市場は大騒ぎが続いている!

先週には欧州金融の雄クレディスイスまでが万歳となり、スイス政府が介入して長年のライバルUBSに買収されることになった。
しかし、クレディスイスの発行していた社債が紙クズになる可能性が大で、購入していた投資家が動揺している。

動揺するのは当たり前である、EUの中央銀行であるECBがシッカリと監督している大きな銀行なので、投資家はツブレルことはまずないだろうと思うのも無理もない話である。
これは米国のシリコンバレーバンクについても全く同じである。
預金者は、米国の中央銀行であるFRBがシッカリと監督していると信じていたのも無理はない。

その意味では、監督している大きな銀行が破綻した時点で、中央銀行の監督は言い訳無用で完全に失敗なのである!

素直に考えて、中央銀行の行う監督行為は神様がやる訳ではなく、人間がやることである。当然失敗も起きるのが、これまた当たり前のことなのである。

それに、政府や中央銀行の単なる口先だけの安全では、預金者である国民は安心出来るはずがない!

そこでお奨めしたいのが、大きな銀行が破綻したら言い訳や取り繕いはせずに、ECBもFRBも即座に自らの失敗を認めて速やかに「中央銀行が監督しているすべての銀行の預金者を全額保護する!」という緊急事態宣言を出すということである!

この宣言を小出しにすると、破綻連鎖の可能性が新たに生じる!

預金者の疑心暗鬼が、さらなる破綻リスクを生み出すのだ!

今日のニュースでも、米国では中小銀行からの預金流出が加速し、9日から15日の一週間で流出額が過去最大の15兆円とのことである。
しかし、これも当たり前の話である、今や少しでも銀行に不安を感じると、預金者は簡単にネットで資金を移動させることが出来る時代なのだ。
不安な銀行の預金が、急速に流出するのは当たり前である!

監督する大きな銀行が破綻した際に、どれだけ素早く中央銀行が失敗を認めるかが大事なのだ!
中央銀行が言い訳をして、取り繕う時間が長くなればナルホド傷口は大きくなる!
つまりは、国民が負担する税金がドンドンと増えることになるのだ!

税金の無駄遣いをしない為にも、中央銀行には言い訳や取り繕いは要らない、失敗した際には即座に失敗を認め緊急事態宣言をすべきである!

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二刀流・大谷翔平「32秒の魔法の言葉」!

「32秒の魔法の言葉」は、「僕から一個だけ。憧れるのをやめましょう!」と始まった!

「憧れるのをやめましょう!」という名言が飛び出た瞬間だ!

「ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見ればマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり、野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」

そして、最後にはさらに気合の入った「さあ、行こう!」であった!

この「32秒の魔法の言葉」が、サムライジャパンを完璧に奮い立たせた!
サムライジャパン一人一人の漢気(おとこぎ)を、燃え上がらせたのだ!
日本人選手の「気おくれ」に繋がりかねない「大リーガーへの憧れ」を封印させ、純粋にいつもの平常心で闘う「勇気」を引き出したのである。
しかも、闘う相手へのリスペクトを忘れない言葉使いをシッカリと用いてである。

何ともスマートな見事な言葉ではないか!

現地の米国においても様々なメディアが、この「32秒の魔法の言葉」を英訳し大絶賛しているのも至極当然のことである。
例えばこんな具合にである。

Ohtani’s pregame speech!
“Let’s stop admiring them. … If you admire them, you can’t surpass them. We came here to surpass them, to reach the top. For one day, let’s throw away our admiration for them and just think about winning.”
https://t.co/Y12PQ6EBHL— Dylan Hernández (@dylanohernandez)
March 21, 2023

この「32秒の魔法の言葉」は、WBCの歴史だけではなく、野球界全体の「歴史的な宝物」になることは間違いないように思える!

それだけの価値がある!

そして、特に我が日本の政界や財界の中心にいる方々こそ、この「32秒の魔法の言葉」を強く胸に刻んで各自の職責を果たされることを希望する!

そうでないと、今でも困っている我々日本人が益々困るのだ!

野球だけの、他人ごとの話ではないのである!

大谷翔平、WBC伝説の円陣スピーチが英訳されて米国人も感動「史上最も礼儀正しい鼓舞だ」(THE ANSWER) – Yahoo!ニュース

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みんなの「流行り唄」がない令和の世に!

若者のテレビ離れが日常化した現在、昔みんなが同じようにテレビやラジオで流行歌に触れた時代は過去のものとなった。
昭和であればテレビを通して、老若男女がほぼ等しく「流行(はや)り唄」に接していたのだが、そんなことは令和の今はまずない。

その結果、誰もがツイ口ずさむような、みんなの「流行り唄」は無くなってしまったのだ!

自分でも笑ってしまうのは、現在どんな唄が流行っているのかを、ネットで検索して初めて知るという今の自分自身がいる可笑しさである!

令和の若者たちの間で流行っている唄も、我々年寄りには日常ではほとんど伝わって来ないのが今の時代なのだ。

今や、唄は主に個人個人で聴く、一人占めする一人ボッチの世界の唄となったのである!
もっとも、好きな音楽を好きなように一人で聴くことぐらい、昔から出来きたことではある。勿論、昔はネット配信などなかったから、手間暇はかかったけれど。

そこでフト思ったのが、ダイバーシティのことである!

令和の若者が個人個人で浸る唄の世界とは、みんなで同じ唄を聴いた昭和とは雲泥の差がある。これも、昭和にはあった一つのダイバーシティの喪失ではなかろうかと?

そう思うと、現代の電車の中でよく見る光景だが、ほとんどの人がスマホを手にして何かしていることをよく見かける。

これは確かに個人個人の頭の中では、皆さんそれぞれに違う作業をしていることは間違いないのだが、身体的行動として捉えると、結果的にほとんど同じような行動がなされているのである。

電車の中の身体的行動における、ダイバーシティの喪失と言えるのかも知れない?

そう考えると、世の中のダイバーシティというのは、ある方向では進んでいても、別の方向では逆に退化しているという気がするのだ。

そこでまた別の話が頭に浮かんで来た。確か「進化」について、どなたか忘れたがあるエライ先生が述べていた話である。

「進化という、ある特定の能力を伸ばすことは、一方では同時にある能力を手放すことでもある!」

そうかー、ダイバーシティの進化もそんなふうに考えれば、今の現状がシックリ腑に落ちるのである!

しかし、同時に思うことは、人間がどれほど進化しようと、決して手放してはならない能力がある。そのことだけは間違いないと、改めて強く思うのである!

自分の唄について振り返ると、昔は「流行り唄」を口ずさむことはあった。しかし、カラオケでマジに唄うのは「懐メロ」だけであった!

「懐メロ」をあなどることなかれ、これらこそ何十年なかには百年以上もの間、世の中の進化に耐え難きを耐え、忍び難きを忍びながら残って来た極めて適応能力の高い唄なのである!

これからもマジで唄うのは、「懐メロ」に徹することにする!

そう、約40年前の松原みきのデビュー曲「真夜中のドア~stay with me」が最近欧米やインドやフィリピンで大ヒットしているという話も聞こえて来る。今やそんな時代でもあるのだ!

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