男は「熱しやすく冷めやすい」とは昔からよく言われるが、これには科学的な要因がいくつかあるようだ!
その一番目の要因が、「男性ホルモンの影響」である!
男性ホルモンであるテストステロンには、冒険心や新しいことへの興味を高める作用があるという。このため、男は新しいことに対して強い興味を持ちやすく、熱中しやすい傾向があるのだという。
要するに、男は好奇心に溺れやすいのである!
二番目には、 「脳の構造と機能」である!
男性の脳は、目標達成や問題解決に向けた行動を優先し促進しやすい構造を持つという。新しい挑戦や興味を持つ対象に対して迅速に行動を起こしやすい一方で、興味が薄れると簡単に次の目標に移りやすいという特徴があるそうだ。
太古の狩猟時代から、シンプルに考え素早く行動して一度狩りに失敗しても問題解決に対し二度目三度目とチャレンジを続けることで獲物を得て来たのである!
三番目は、「社会的・文化的要因」がある!
社会的な期待や文化的な背景も影響する。男性はしばしば「冒険心がある」「新しいことに挑戦する」ことが求められるため、そのような行動パターンが強化されることがあるというのだ。
これはまさしく社会的な教育の効果の賜物である!
四番目は、 「心理的要因」である!
男性は一般的に、短期的な満足感を求める傾向が強いとされている。新しいことに対する興味が強く、すぐに結果を求めるため、興味が薄れると次の新しいことに移りやすいのである。
太古の狩猟時代から、失敗しようとも素早くチャレンジして最後に成功すれば獲物を得ることが出来き幸福感に浸れた。しかし、その後にはまた次の狩猟が待っていたのだ!
これらの要因が組み合わさることで、男が「熱しやすく冷めやすい」タイプになることが多いと考えられる。もちろん、個人差も大きいので、すべての男性がそうであるわけではない。
結びに、四番目の男性の「心理的要因」に関してさらに五つ紹介しておく!
1:<ストレスと感情のコントロール>
「ストレスの影響」については、ストレスが増えると前頭前野の活動が低下し、扁桃体の活動が強化されることがある。しかし、男性の脳では前頭前野の活動が比較的強いため、感情のコントロールがしやすいといわれる。
男性の脳では扁桃体と前頭前野の連携が強くなり、感情の抑制が効果的に行われることが多いそうである。
太古の狩猟時代、怖がってばかりでは獲物は獲れるはずがない鈍感力も必要だったのだ!
2:<扁桃体と海馬の連携>
「扁桃体と海馬の連携」とは、 扁桃体は感情の処理に関与し、海馬は記憶の形成に関与する。感情が強くなると、扁桃体が活性化し、その隣にある海馬の活動も活発になる。これにより、感情的な出来事がより強く記憶に刻まれるのである。
男性の扁桃体は、感情的なシーンに対して女性ならば感情を豊かに社会的な関係や共感に結びつける傾向があるのに比べ、男性は単純に感情を直ぐに行動に結びつける傾向があるといわれる。そして、男性の海馬は空間的な記憶に強く関与し、右側が優位に働くことが多いそうである。
太古の狩猟時代からの、狩りにおける命のリスク管理システムである!
3:<ドーパミンの役割>
「ドーパミンの放出」とは、 感情を表現することで、脳内でドーパミンという神経伝達物質が放出される。ドーパミンは記憶の形成を助ける役割を持ち、ポジティブな感情(例:喜び、誇り、興奮など)が生じると、記憶力が高まるのである。男性は一般的にドーパミンが「報酬系」に強く作用し、リスクを取る行動や冒険的な行動を促進する傾向がある。また、ドーパミンは運動制御にも関与しており、男性は運動関連の活動においてドーパミンの影響を強く受けることがあるという。その結果、男性はドーパミンの影響でリスクを取る行動をしやすくなるそうだ。
太古の狩猟時代から、獲物の獲得という「報酬」を求めてドーパミンで恐怖心を軽減させて狩猟を続けて来たのだ!
4:<感情の強度と記憶の関連性>
「感情の強度」とは、 感情が強ければ強いほど、その出来事は記憶として鮮明に残りやすくなる。これは、感情が脳の活動を刺激し、記憶の形成を促進するためである。男性は一般的に、特定の感情(特に怒りや攻撃性)を強く感じる傾向があるという。そして、男性の脳では、特定の感情的な出来事が空間的な記憶と強く結びつくことが多いそうだ。その結果、男性は特定の空間的な記憶や具体的な出来事の記憶が強化される傾向があるという。
太古の狩猟時代から、命がけの狩猟に集中する為には大変重要なことだ!
5:< 生存のためのメカニズム>
「生存のためのメカニズム」については、 感情的な出来事を強く記憶することは、生存にとって重要なことである。例えば、危険な状況を経験した際、その恐怖を強く記憶することで、将来同じような状況を避けることができる。男性の脳は視覚や空間認識の記憶に関連する部分が発達しており、これは新しい領域を探索したり、競争に勝つための戦略として役立つといわれている。
太古の狩猟時代、獲物を獲得することはまさに生存と直結していた!
情動の脳科学:感情を生み出す脳部位とそのメカニズム | 情動ネット (joudou.net)