三日前、若きサラリーマン時代に共に働き、さらには独身寮でまさに同じ釜の飯を共にした後輩と、今年初めてとなる一献を交わした折のことである。
開口一番、後輩が「実は医者から、パーキンソン病と言われました!」とのこと。
思わず「あのカシアス・クレイの!」、「マホメッド・アリのパーキンソン病!」と発した次第である。
最強のボクシング・ヘビー級のチャンピオンであったマホメッド・アリが、後年パーキンソン病を患っていた記憶が鮮明に蘇えったのである。
さりながら、いつものごとく四方山話(よもやまばなし)に花は咲き、複雑な思いは抱きつつも楽しき時間を過ごして、気持ちよく酔っ払って帰宅するとバタンキューと寝てしまった。
しかし、翌日には後輩のパーキンソン病のことが気になって仕方なく、ネット検索をして調べざるを得なかったのである。
そうすると、日本には千人に一人か二人、約20万人のパーキンソン病の患者さんがいると知った。
そして、さらに詳しい説明を読むと「私たちの体は、大脳皮質からの指令が筋肉に伝わることによって動いてる。この大脳皮質の指令を調節し、体の動きをスムーズにしているのが幸せホルモンと言われるドーパミンである。」
「パーキンソン病とは、中脳の黒質にあるドーパミン神経細胞がこわれて、作られるドーパミンが減ることによって発症する。」
「無動(動作が遅くなる)、筋強剛(手足や体幹がこわばる)、振戦(手足がふるえる)は、パーキンソン病の特徴的な運動症状であるが、似た症状はパーキンソン病以外の病気でも現れることがある。」
「実は、パーキンソン病を確実に診断できる検査法は現在のところまだ無いのだ!」
「そのためパーキンソン病の診断は、運動症状とともに特徴的な非運動症状を手がかりとして総合的に診断する!」
何とパーキンソン病とは、いまだに正確な診断が出来ない難病であったのだ!
また別のパーキンソン病解説にはこうあった!
『加齢とパーキンソン病は深い関係があり、年をとると誰でもパーキンソン病になる可能性がある。多くの研究から、10歳年をとるごとに平均10%程度のドーパミンニューロンが変性脱落していくことがわかっている。正常の20%程度までにドーパミンニューロンが減ってしまうとパーキンソン病の症状が出ると言われている。』
『20歳の時を100%として単純計算すると、100歳でわたしたちのほとんどがパーキンソン病になるということである!』
この解説には驚くと同時に、シッカリと頷いてしまった!
そうか!パーキンソン病とは誰でもなる病気なのだ!
遅いか早いかである!
早いケースには、パーキンソン病と診断されるのだ!
現在では、薬物療法やデバイス補助療法 、リハビリテーションなどの治療法の進歩により、パーキンソン病の症状が改善し、これまでと変わらない生活を長期間過ごすことが期待できるようにもなっているという話もある。
ただし、残念ながらこれらの治療では、脳の黒質の神経細胞の減少を止めたり、病気の進行を止めるなど、病気を根本的に治すことはできない!
そんな中でも近年、パーキンソン病の進行そのものを抑制できる治療法の研究が世界中で進められており、遠くない将来実用化されるのではないかと期待されているのだ。これらの新しい研究の中で特に注目されているのが、iPS細胞を利用する方法と遺伝子治療である。
患者自身のリハビリ効果のさらなる向上に加え、iPS細胞と遺伝子治療のさらなる研究の加速を祈るばかりである!
正直なところ、日本の先端医療研究のスピードには物足りないケースが目立つ!
特に、政府のお金の出し方に問題がないか、われわれ国民がシッカと目を光らせる必要性を痛切に感じている!
追伸:最後に自分が驚いたこと、なんと本日4月9日は「2023年世界パーキンソン病デー 」だったのだ!
パーキンソン病という病気について パーキンソンスマイル.net (parkinson-smile.net)
ドーパミンとパーキンソン病|東邦大学医療センター大森病院 臨床検査部 (toho-u.ac.jp)
2023年世界パーキンソンデー オンライン市民公開講座「もっと知ろう!パーキンソン病」開催のお知らせ – 一般社団法人 全国パーキンソン病友の会 (jpda.jp)