昨日、実に20年振りくらいにコンサートに出掛けた!
「はまくんと仲間たちオーケストラ 其の13」である。
文字通り、長野県諏訪市の中小企業社長はまくん、こと濱一(はまはじめ)さんと仲間が集まってできたオーケストラである。
この度のチケットは、我が親友と彼のタイ人の友達とのご縁から巡り巡って頂戴したものである。
ホントに不思議なご縁のチケットであった。
プロとアマの演奏家が入り混じるオーケストラと聞いていたので、親しみ易さを一番に強調したオーケストラか?などと想像しつつ池袋の東京芸術劇場に初めて足を運んだのである。
とこらがドッコイ、いざ演奏が始まると、期待はいい意味でスッカリ裏切られたのだ。
指揮は濱一(はまはじめ)さん、コンサートマスターは会田莉凡(あいだりぼん)さんによる、リムスキー作曲の交響組曲「シェヘラザード」作品35は、実に楽しくも充実した内容の演奏であった。
なお、余談ながら会田さんの今回の衣装は、コシノジュンコさんによるもので、コシノさんご本人もこのコンサートにお見えになっていた!
閑話休題、今回は2階席であったことから、全体をよく見渡すことができ、生の演奏を目の前で見ながら聴けることの素晴らしさをあらためて痛感した。
そんなことから、今回は敢て後方の打楽器や吹奏楽器にしっかりと目をこらすことにしたのだが、これが実にオモシロイ体験となった。
演奏のメインではないが、ある意味では演奏のカギを握るとも言える彼らや彼女らの演奏は勿論のこと、演奏の為に準備する行動の立ち振る舞いのすべてに関し、ナルホドそういうことなのかと思えたのだ。
20分ばかりの休憩を挟んで、ピアニストの横山幸雄(よこやまゆきお)さんをメインとした、ラフマニノフ作曲のピアノとオーケストラのための「パガニーニの主題による狂詩曲」作品43、そしてガーシュイン作曲の「ラプソディ・イン・ブルー」が続いた。いづれも横山さんの熟練のピアノが冴えわたる演奏に心地よく酔わせてもらった。
演奏後には横山さんへのブラボーの大きな拍手に、指揮者である濱さんのサービス精神からの拍手のあおりもあり、横山さんへのアンコールは4回にも及んだ。
最後を締めくくったのは、音楽に疎い我が身にも聞き覚えのある「ショパンの英雄ポロネーズ」であったが、ナルホド円熟とはこのようなものかと感じさせるピアノに大いに満足した。
誠に楽しく嬉しい春の一夜となった!
あらためて、はまくんと仲間たちオーケストラのホームページを覗くと、『はまくんが音楽監督を務める諏訪交響楽団と長野県内アマチュアオーケストラの仲間たちを土台に、はまくんの国立音楽大学時代、共に音楽を学び現在一流音楽家として各方面で活躍するプロの演奏家達を交えた、アマチュアと一流のプロが一緒に楽しく演奏するオーケストラである。くだけたネーミングに反し、奏でる音楽は極めて硬派。』とコメントされていた。
その通り、誠に奏でる音楽は硬派であった!