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WHY人を泣かせる悲劇より、笑わせる喜劇が難しいのか?

今日のニュースで、米国のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との会談が、報道陣に公開されたカメラの目の前で冒頭に激しい口論となり決裂したとの映像ニュースがあった!

恐らくこの映像ニュースを観て、悲劇だと思った人もいれば、喜劇だと思った人もいたことであろう!

あらためて、なぜ人を笑わせる喜劇は難しいのか?

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人を泣かせる悲劇よりも、笑わせる喜劇を生み出すのが難しい理由は確かにいくつかある。
泣かせる悲劇は演じる役者同士の演技だけで自己完結も出来るが、笑わせる喜劇では役者同士の演技に加え、観客と呼吸をしながら行う必要があるのだ!

一言で言えば、間(ま)である!

タイミングという英語感覚よりも、日本の間(ま)はもっと包括的で幅の広いものである!

日本の「間」には、タイミングやリズムに加え観客の思いを受け止めるセンサー的な能力が含まれているのだ!

それ故に、間(ま)を理解出来ない人のことを称して、間抜け(マヌケ)というのである!

あらためて西洋の喜劇解説を見ると、個々の感性の違いが大きいとあった!

悲しみの感情は比較的一般的で共感を呼びやすいが、笑いは個々の感性や文化的背景によって大きく異なるケースがある。ある人が面白いと感じるものを、別の人は全く面白いと感じないことがたびたびある。

タイミングとリズム!喜劇はタイミングが非常に重要である。適切な間やリズムを取ることで笑いを引き出すことができる反面、その微妙な調整が失敗すると面白さが減少する。悲劇は感情の深さと共感に頼るため、タイミングの重要性はやや低くてすむ。

コンテクストの影響!喜劇はしばしばコンテクスト(文脈)に依存する。観客が背景を理解している場合、同じジョークがより効果的になる。悲劇は普遍的なテーマや感情を扱うことが多く、文脈に依存しにくい。

創造のリスク!喜劇は失敗すると不快感や誤解を招くリスクがある。観客が笑わない場合、それは失敗と見なされがちだ。一方、悲劇は感情的な共感を呼びやすく、失敗するリスクが低い。

文化的背景!喜劇は文化的な要素に強く依存する。異なる文化間ではユーモアの理解が異なり、普遍的な笑いを作り出すのが難しくなるのだ。悲劇は人間の共通の感情や経験に基づいているため、文化的な壁を越えやすいといえる。

こういった西洋伝統の喜劇観からも、笑いを引き出す喜劇を作り出すのは、泣かせる悲劇よりも難しいとされている!

しかし、笑いにも普遍的な体験はある。笑いは単に脳の特定の部位に反応するだけでなく、共通の経験や状況からも生まれることがある。例えば、次のようなものが挙げられる!

予想外の出来事!突然の驚きや予想外の出来事が起こると、脳はそれを理解しようとし、そのギャップが笑いを引き起こすことがある。これは誰にでも共通する体験である。

社会的つながり!笑いはしばしば社会的な絆を強化する。友人や家族との楽しい時間や共通の体験は、文化や背景を超えて笑いを生み出す。

自己風刺!自分自身や日常の出来事に対する自己風刺的なユーモアも普遍的である。自分の失敗やちょっとしたミスを笑い飛ばすことで、ストレスを軽減し、共感を呼ぶ。

共感と同情!笑いもまた、他人の経験や状況に対する共感や同情から生まれることがある。例えば、誰かがちょっとした困難を乗り越えたとき、その成功を喜び、笑いにつながることがある。

身体的な反応!くすぐりや身体的な状況から生まれる笑いも普遍的である。これは生理的な反応であり、年齢や文化に関係なく共通している。

かくの如く笑いにも普遍的な要素があり、それが人々に共感を呼び起こすことがある。ただし、笑いが多様な形態を持ち、個々の感性に強く依存するため、その理解や体験は一様ではないことが、演じる役者にとっての挑戦となるのである。

西洋喜劇における具体例として、フランス古典喜劇の大作家であるモリエールが、どのようにタイミングと間(ポーズ)を活用しているか、例を挙げてみる!

1:対話の間(ポーズ):モリエールはキャラクター同士の対話の中で、微妙な間(ポーズ)をうまく利用する。例えば、「タルチュフ」では、キャラクターが過剰に誇張されたリアクションを取る際に、ちょうど良い間を置くことでその滑稽さが際立つ。観客はその間の緊張感や期待感を感じ、次のセリフが発せられる瞬間に笑いが爆発する。

2:反復とリズム:モリエールはセリフの反復やリズムを駆使して笑いを引き出す。「女房学校」では、同じフレーズを繰り返すことでリズミカルな効果を生み出し、観客に笑いを誘う。これにより、観客は予測できるリズムに引き込まれ、次に何が起こるのか期待しながら笑いを楽しむことができる。

3:シチュエーションコメディ:日常の状況や誤解を利用したシーン設定を多用する。「スカパンの悪だくみ」では、キャラクターが互いに誤解しあう状況を生み出し、それが段々とエスカレートしていく過程が巧妙に描かれている。誤解が解消される瞬間のタイミングが絶妙で、その解放感とともに笑いが生まれる。

4:物理的なコメディ:モリエールの作品には、身体的な動きやアクションが多く含まれている。例えば、「病は気から」では、キャラクターが舞台上で滑稽な動きをしたり、物にぶつかったりするシーンが多い。これらのシーンは視覚的に面白く、タイミング良く行われることで観客に大きな笑いを提供する。

5:ウィットに富んだセリフ:キャラクター同士の素早いやり取りやウィットに富んだセリフが、笑いのタイミングを引き出す。「偽善者」の中で、キャラクターが互いに皮肉を言い合う場面では、その皮肉が適切な間とともに発せられることで、観客はその瞬間に笑いを感じるのだ。

「笑わせる芝居」のほうが「泣かせる芝居」より難しい理由について – シナリオクラブ

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作成者: 鈍偶斎

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