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右翼の巨頭:頭山満翁の「幕末三舟伝」を読んで!

右翼の巨頭と呼ばれた頭山満は、大アジア主義を唱導し、アジア諸国の連携と独立を重視した人である。玄洋社の中心人物として対外強硬論を主張し、孫文の中国での革命運動も大いに支援したのだ。

一方では、東洋のルソーと呼ばれた自由民権運動の理論的指導者、中江兆民から大いに愛され一番頼りにされた人物でもある。頭山自身もまた中江兆民を大いに尊敬した!

なお、あの大谷翔平選手も尊敬している哲学者の中村天風さんは、頭山満翁の愛弟子である!

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そんな頭山満翁が、昭和5年の75歳の折に出された本が「幕末三舟伝」である!
「幕末の三舟」とは、幕末から明治時代初期にかけて活躍した3人の幕臣、勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟のことである!

この本が出された昭和5年とは1930年のことである。すなわち、1923年の関東大震災により東京が壊滅状態となって後、復興にいまだ邁進していた時期であった。
頭山満翁は、この帝都東京の復興を見つめながら、半世紀以上前の明治維新の際の「江戸城無血開城」を成し遂げ、江戸の町と人々を救った「幕末の三舟」を思い、あらためて感謝の念を込め出版されたのであった。

読んでビックリしたことが、三つあった!

一つは、頭山満翁に近しい周りの人達は、それぞれに三舟と交わりがあり交流あるものの、頭山満翁自身は一度も三舟とは交流が無かったとのことであった。しかし、これがまた頭山満翁らしさなのかも知れない!

次には、司馬遼太郎の「燃えよ剣」に始まる新撰組の人気の中で、脇役のワルモノのイメージが強い清川八郎だが、実際は泥舟と鉄舟の二人とは堅い絆で結ばれていた傑物の一人であったことである!

最後は、三舟の中で知名度が低い泥舟が上野寛永寺において謹慎中の最後の将軍徳川慶喜の側に仕え警護した経緯と、上野における彰義隊と官軍の戦いの経緯が、まさに名人の講談を聞いた後の如く心地よく納得出来たことであった!

幕末の三舟 – Wikipedia

頭山満 – Wikipedia

中江兆民 – Wikipedia

中江兆民 頭山満の交友 | Kiryu Rotaroと申す (ameblo.jp)

0896夜 『幕末三舟伝』 頭山満 − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)

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ユーミンと大物右翼「頭山家」の知られざる血脈と交流 (週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(3/3) (gendai.media)

作成者: 鈍偶斎

還暦は過ぎたるも、心は少年の如くありたいと願っています!


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