災害図上訓練 DIG は、災害(Disaster)の D、想像力(Imagination)の I、ゲーム(Game)の G の頭文字を取って名付けられた、誰でも行うことができ、誰もが参加できる簡易な災害図上訓練である。
英語の dig [動詞] からは、「掘り起こす、探求する、理解する」と言った意味があるが、「防災意識を掘り起こす」「地域を探求する」「災害を理解する」といった意味も込めて、この災害図上訓練のノウハウを「ディグ」と呼んでいる。
御存知のように、我が日本は4枚のプレートの上にある世界でも例のない、まさに唯一の国である!
そのお陰で、世界でも稀な豊かな自然の多様性に恵まれている!
しかし、地震災害に関しては、世界で最も多いかも知れない地震大国なのである!
そんな日本の特性を踏まえて、今全国でDIGを各地で能動的に利用し災害対策に生かそうという声が、日本の各地で唱えら始めているのだ。
あらためて、DIG を一言で言うと「大きな地図台を参加者全員で囲み、災害のイメージトレーニングをしてみよう」と言うものである。みんなが一緒になって対応策を考え、真剣だがゲーム感覚で気軽に行うことのできる、災害対応のためのトレーニングなのである。
DIG には、形式張った決まりきったルールがある訳ではなく、対象となる災害や参加者の立場・役割に応じて様々な DIG の形式が想定される。ただし、どのような場合でも、大きな地図を使い、透明なシートをかぶせて油性ペン、付箋紙などを使い書き込みを行いながら、参加者全員で議論することが共通点である。
これにより「災害を知る」・「町を(地域)を知る」・「人を知る」ことで、地域の防災力、災害への強さ、弱さを認識し、防災に対して今後どのように対応していけば良いのかを理解することが DIG の一番の特徴でなのである。
DIG の効果
(ァ)直接的効果
・地域の防災上の長所・短所(強さ・弱さ)が理解できる
・防災活動のイメージトレーニングができる
(ィ)間接的効果
・防災ネットワークの形成が図れる
・防災意識が育まれる
地震や風水害などの災害が自分たちの地域で発生した際に、どこにどのような被害が発生し、どのような対応をとればよいのかなどを、みんなで地図を囲んで考えて貰います。日頃は気付かなかった、安全なまちづくりの課題や目標が明らかになることが期待できる。
全国の小学校や中学校の授業の中に、是非とも取り入れるべき訓練ではなかろうか!
特集 想像力を高めて「もしも」に備える! 災害をイメージし、防災につながる行動へ【コンテンツ編】 : 防災情報のページ – 内閣府 (bousai.go.jp)
災害図上訓練DIG(防災ゲーム)とは?目的とマニュアル、進め方を紹介 | 防災生活 (bousai-life.com)