漢字の振り仮名自体の始まりは、ひらがなとカタカナが作られた平安時代(794年~1185年ごろ)初期と考えられている。
一方、ルビの方は、日本に活版印刷の技術が伝わる明治時代以降のことである。活版印刷とは活字が掘ってある板を組み合わせて印刷する技術だ。
当時の英国ではこの活版の文字の大きさに対して、宝石の名前をつけて統一していた。例えば4.5ポイント活字はダイヤモンド、5ポイント活字はパールという具合である。
日本で主に使用されていた活版は7号活版というものであり、これに振り仮名を付けた時の丁度いい大きさは5号活版であった。この5号活版が、英国における5.5ポイント活字の名前である「ルビー」とほぼ同じ大きさだったことから、日本では振り仮名の文字の大きさを「ルビ」という呼ぶようになったのである。
今では振り仮名そのものをルビと呼んでいるが、本来は文字の大きさを表す言葉なのであった。
現在ではルビの使用頻度が大変少ないように思うが、その理由はなんなのだろうか?
また、AIに尋ねてみた!
<AIの回答>
ルビの使用頻度が減少している理由はいくつかあります。以下にいくつかの理由をご紹介します。
1. **デジタルメディアの普及**:
インターネットや電子書籍の普及により、テキストは主にデジタル形式で表示されることが増えました。
デジタルメディアでは、フォントサイズを自由に変更できるため、ルビを使わなくても読みやすいテキストを作成できます。
そのため、ルビの必要性が低くなったと言えます。
2. **漢字の習熟度向上**:
日本人の漢字の習熟度が向上していることも影響しています。
漢字の意味や読み方を正確に理解できる人が増えたため、ルビの必要性が減少しています。
3. **スペースの制約**:
ルビを振るためにはスペースが必要です。縦書きの場合、スペースを確保するために行間を広げる必要があります。
しかし、スペースの制約がある場合(例:Twitterのツイートなど)、ルビを省略することが多いです。
4. **デザインの視点**:
ルビを多用すると、テキストのデザインが複雑になり、読みにくくなることがあります。
デザインの視点から、ルビを控えることがあります。
総じて、ルビの使用頻度は文脈やメディアによって異なりますが、デジタル化や漢字の習熟度向上などが影響していると言えます。
以上がAIの回答であったが、個人的にルビの減少の大きな理由だと思うのが、1946年(昭和21年)に定められた「当用漢字(とうようかんじ)」のことである。
当用漢字は、「当用漢字表」に掲載された1850字の漢字を指す「当用」とは「さしあたって用いる」の意味である。
これが、我が国の漢字文化の豊かさを貶め、ルビの使用頻度を低めたと思うのだ!
確か、あの甲骨文字を含む漢字学の大家、東洋哲学の巨人である白川静(しらかわしずか)先生が、「当用漢字表」を日本の漢字文化の危機だと仰っていたと記憶する!
その後、1981年(昭和56年)には当用漢字表は廃止され、2,136字から成る新たな常用漢字表が制定された。
つまり、286字が復活したのだ!
さらに、2010年(平成22年)には改定常用漢字表が答申され、2,136字/4,388音訓(2,352音/2,036訓)から成る現行の常用漢字表が公布された。
参考までに、戦前の1942年(昭和17年)に国語審議会が作成した標準漢字表は2,528字であった。そのうち常用漢字には1,134字が採用された。
今でも、戦前と比べると標準漢字は、392字少ないのだ!
また復活すべき漢字が、392字あるのだ!
次にAIに、ルビがあれば、小学校の低学年でも声に出して読むことが可能である。また外国の方々の日本語教育にも大いに役立つ。これからはルビをもっと利用すべき時代ではないか?と尋ねてみた!
<AIの回答>
確かに、ルビは日本語の学習や理解に非常に役立ちます。以下に、ルビの利点と将来的な活用について考えてみましょう。
1. **子供たちの日本語学習**:
小学校の低学年では、漢字の読み方を覚えるのが大変です。ルビを使うことで、子供たちは漢字の意味や読み方を理解しやすくなります。
声に出して読むことで、発音も正確に身につけることができます。
2. **外国人の日本語学習**:
海外から働きに来ている方々にとって、日本語の学習は重要です。ルビを使うことで、漢字の意味や読み方を理解しやすくなります。
特に初心者にとって、ルビは非常に効果的な学習ツールです。
3. **デジタルメディアでの利用**:
デジタルメディア(ウェブサイト、電子書籍など)では、ルビを簡単に表示できます。
ルビを活用することで、読者は漢字の意味や読み方を正確に理解できます。
4. **文化的なアイデンティティ**:
日本語には独自の文化的アイデンティティがあります。ルビを使うことで、日本語の美しさや独特の表現方法を伝えることができます。
将来的には、ルビをもっと広く活用することで、日本語の理解をサポートし、異なる言語や文化の人々とのコミュニケーションを円滑にすることができるでしょう。
AIの言う通りだ!
さらに言うと、日本語のネイティブでかつ高齢者の自分も、俳句に使われる季語などの漢字には、読み方に難儀することが度々である。「たしなみ」のある方だけではなく、もっと多くの普通の人が楽しめるには「ルビ」がモットモット必要なのだ!