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人生は旅!

ネットで多くの人々が繋がる今も、認知におけるダンバー数が存在することを肝に銘じておこう!

今の世の中、我々はSNSを通して、多くの人々と繋がっていることは紛れもない事実である。こんなことは、SNSのない時代には全く考えられなかった、まさに快挙である。しかし、それはそうだとしても、別に我々の人間としての能力が、なにも高くなった訳ではない。だから、我々は妙な錯覚に陥ることなく、便利なSNSと適切に向き合いながら利用すべきである。そこで適切にSNSと向き合う為のベースとして、常にダンバー数の存在を肝に銘じておくことが有益なのである!

ダンバー数(ダンバーすう、Dunbar’s number)とは、一人の人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の【認知的な上限】である!

ここでいう関係とは、ある個人が、各人のことを知っていて、さらに、各人がお互いにどのような関係にあるのかをもシッカリと知っている、というものを指す。

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もし、SNSでバズって「いいね!」が、100万あったとしても、そのほとんどは安定的な社会関係の維持とは無関係なことである。つまり、自分自身のダンバー数の外の世界の話なのである。ダンバー数の中の人々とは異なり、ダンバー数の外にあるSNSの「いいね!」とは、基本的にはその瞬間に限定された一瞬の共感の現象なのである。

もし、フォロワーが100万人、200万人いたとしても、そのほとんどは、ダンバー数の外にごく一瞬の間だけに存在する儚いものなのである!

そのことを踏まえ、何となくでもその人らしい考え方や行動がかなり予想できるダンバー数の中の人々とは異なり、ダンバー数の外の世界のSNSの人々は今日の「いいね?」が、明日には気分が変わってもなんら不思議ではない存在なのだとシッカリ心得るべきである!

そんなことからハッキリ言えることは、例えファンが何億人もいる世界的な大スターや人気者であろうとも、本人の感じる喜びや悲しみや淋しさというものは、ごく普通の一般の人と全く変わりはないということだ!

個人的な話をすると、1992年1月に日本経済新聞に連載された中曽根康弘元首相の「私の履歴書」の中で、中曽根元首相が年賀状の枚数に関してしみじみと、本当に個人的に書く年賀状はせいぜい150枚から200枚ではないかとの話から、このダンバー数を常に意識するようになった次第である!

ダンバー数は、1990年代に、イギリスの人類学者であるロビン・ダンバーによって初めて提案された。彼は、霊長類の脳の大きさと平均的な群れの大きさとの間に相関関係を見出した。ダンバーは、平均的な人間の脳の大きさを計算し、霊長類の結果から推定することによって、人間が円滑に安定して維持できる関係出来るのは150人程度であると提案したのだ!

そして、ダンバーはこのことについて、「もしあなたがバーで偶然出会って、その場で突然一緒に酒を飲むことになったとしても、気まずさを感じないような人たちのことだ」というように噛み砕いてコメントしている。

ダンバー数を超えると、大抵の場合において、グループの団結と安定を維持するためには、より拘束性のある規則や法規や強制的なノルマが必要になると考えられている!

なお、ダンバー数については、150という値がよく用いられるが、実際には100から250の間であろうと考えられている!

ダンバー数とは、知り合いであり、かつ、社会的接触を保持している関係の人の数のことである。社会的交流が途絶えた知人についてはその数に含まれず、また、知っているが持続的社会関係を欠く相手も含まれない。このような知人の数は、ダンバー数よりも遥かに大きな数になるのが普通であり、それは長期記憶容量の大きさに関係するであろう。

ダンバーは「ダンバー数の限界は、相対的な新皮質の容量の直接的な作用であり、これが集団の大きさを制限する。 新皮質の処理能力上の制限は、安定的な人間関係が維持される個体の数に直結する。」と理論づけている。

ダンバー数の限界の境界部分には、高校時代の友人など、もし再会すればすぐに交友関係が結ばれるであろう過去の同僚が含まれるのは当然のことである。

さらには、ダンバーによる村落と部族の大きさについての調査もまた、この予測値に近似していることを示している。例えば、新石器時代の農村の規模の推定値は150、学術上の一つの専門分野における学者の数の上限は200、古代ローマと16世紀以降から現代までの正規軍の基本的な単位は150、中隊の適切な大きさとされる数、などの事例がある。

また、ダンバーは、『ことばの起源』の中で、言語は「安価な」社会的グルーミングの手段として出現し、それによって原始人は社会的団結の維持を効率良く行えるようになったという説を提案している。

ダンバーの推測によると、仮に言語がないとすれば、全体の半分近くの時間を社会的グルーミングに割く必要があり、このような状況では生産性のある協力的な行為はほぼ不可能になるだろう。言語は、物理的あるいは社会的な親密さに必要となる経費を低減しながら、社会の団結を維持することを可能にしたのであろう 。 この結果は、社会脳仮説の数学的定式化によって確認されている。これが示すところによると、言語によって初めて可能になる複雑なコミュニケーションなくして、脳の容量の増加が大きな集団につながったという状況は起こりえないとされている。

ダンバー数 – Wikipedia

The Dunbar Number as a Limit to Group Sizes – Life With Alacrity

組織は「5-15-50-150-500の法則」で考える – 株式会社パッション (withpassion.jp)

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作成者: 鈍偶斎

還暦は過ぎたるも、心は少年の如くありたいと願っています!


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