日本の漁業就業者は、1961年から2018年まで約60年間で減少の一途を辿っている!
1961年には約70万人(699,200人)を記録していた漁業就業者が、2019年には15万人割れ(144,740人)となり、約5分の1なのだ!
2020年の日本の医師の数は、約34万人なので、漁業就業者の数は日本全国のお医者さんの半分にも満たないのが現状なのである。
2020年の歯科医師の数は、約11万人なので、なんとか日本全国の歯医者さんよりはまだ多い状況ではある。
漁業就業者の人手不足の原因としては、漁業は自然を相手にするため、潮の流れや天気など、さまざまな要素が仕事に影響すること。また、ほかの業界と比べて、労働時間が不規則である点。さらには、漁業は専門的な技術を要する職人業であり、1人の漁業従事者として認められるためには、見習いの立場で経験を積まなければならないことなどが考えられる。
なお、より大局的観点からすると、少子高齢化や都市部への人口流入を背景に、日本の小さな自治体では過疎化が急速に進んでいること。この過疎化が、漁業の人手不足に大きく関わっている側面がある。
そんな状況の中、タレントで魚類学者の【さかなクン】が、テレビなどでも大いに頑張ってくれている!
2012年には海洋立国推進功労者内閣総理大臣賞、2014年には第1回食育文化功労賞なども受賞しているのだ!
なお、魚類学者でもあられる今の上皇さまが天皇の時代、天皇誕生日を控えて行われた2010年12月22日の記者会見で、「この度のクニマス発見に東京海洋大学客員准教授【さかなクン】始め多くの人々が関わり、協力したことをうれしく思います!」と述べられ、クニマス発見に功績があった人物として中坊徹次さんとともに【さかなクン】の名を挙げておられたことは誠に印象深い。
【さかなクン】には、日本の漁業就業者を増やすためにも益々期待したい!
なお、余談ではあるが、【さかなクン】のお父さまとは、囲碁棋士の宮沢吾朗九段である。宮沢九段は、石の形や筋がよく、鋭い着眼で猛攻を仕かける剛腕家で、アマチュアから高い人気を得ておられ、心酔するファンも多い方である。
その師匠である木谷實九段が宮沢九段を初めて見た際、「久しぶりに尾のハネ上がった鯛をつかまえた!」と言われたそうである。
漁業の人手不足の現状と原因|日本の漁業を救うための解決策は? – 採用係長の採用アカデミー (saiyo-kakaricho.