日本を今一度せんたく(洗濯)いたし申候(もうしそうろう)!
世に有名な坂本龍馬の名言である。
今から160年前、龍馬が文久3年(1863年)に、姉の乙女あてに送った手紙の中で使われた言葉である。
原文にはもう少し続きがあり、「日本を今一度せんたく(洗濯)いたし申候事ニいたすべくとの神願ニて候。」とある。
つまり、「事ニいたすべくとの神願ニて候。」と龍馬自身が洗濯するのではなく、神様に洗濯を御願いしたいと述べているのである!
それから5年後の1868年に江戸幕府は倒され、日本は「洗濯されて」明治の時代が始まった。
しかし、チョット考えればこの時も日本が日本自身のニーズのみで、「洗濯した」訳ではないことは明白である。
当時の欧米列強、すなわち英国、フランス、ドイツ、ロシアに米国という巨大なパワーによる、有形無形の大きな圧力により「洗濯させられた」とも言える!
その後は1945年までの77年間で、我が日本は日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、日中戦争、太平洋戦争(第二次世界大戦)と、戦争の準備が完了した1894年の日清戦争を皮切に、およそ10年キザミで大きな戦争を、なんと5回も自らの意志でやらかしたのである!
その結果、1945年8月の太平洋戦争の敗戦により、米国によって日本は「再び洗濯させられた」のであった。
太平洋戦争の敗戦による、「この洗濯」は民間人と軍人を合わせて、実に310万人もの国民の尊い命の犠牲のうえに実現された誠に切なく悲しいものであった!
それからまた同じ年数の77年を経過したのが、2022年つまり昨年のことである。
仮にコロナ禍やロシアのウクライナ侵攻という難題がなくとも、日本は「失われた30年」などと、国民が閉塞感に悩み、そしてその閉塞感にまるで飼い慣らされるがごとき時代が続き、国民自身もあまりその状況を深く考えることはせず、むしろ淡々と「大人の知恵」として受け入れて来たのである!
その結果、多くの国民が明るい希望や夢を抱きにくい、今の世の中となっている!
1945年から78年の2023年、戦後の復興や奇跡的な高度成長にバブル経済、そしてバブルの崩壊とバブルの清算という時期を経て、78年間のたまりにたまった「垢(アカ)」こそが、希望や夢を抱きにくくしているのではなかろうか?
なになにはしないように空気を読めと、その細かさに疲れる社会のルールが異常に増殖。そんなルール自体が、巡り巡ってみんなの首を絞めているという、まるでマンガのような因果は巡る閉塞感に悩んでいるのではなかろうか?
そして、安倍元首相暗殺事件、子どもの虐待死事件、理解不能で無念極まりない巻き込まれ型の殺人事件、スマホを利用しての闇バイトでの強盗事件に加え、マイナンバーカードへの国民不信の問題、失踪する海外技能実習生の問題、非人道的な入管の問題、さらには年間に生まれる子どもの数がとうとう80万人を割り込むという少子化問題など、たまりにたまった「垢(アカ)」が山積みのような状態である!
この「垢(アカ)」を落とすには、やはり「日本を今一度せんたく(洗濯)いたし申候(もうしそうろう)!」であろう!
やれデジタルだDXだと掛け声ばかりではなく、本気で「アナログのスマートな再活用」なども踏まえ、今の世の中でやらねばならないことを誤魔化さず、逃げずに、真摯に向き合いキチンとやり切るだけのこと!
それが、令和の日本の「洗濯!」の一歩となろう!
何よりも人さまの命を尊重した、令和の時代に相応しい、珍しくも我が日本の「自主的な」数多の「洗濯!」が必要な「時!」が、日本中のモノとコトにおいてキット到来しているのであろう!
ただし、1945年のごとき悲しく切ない戦争による「洗濯!」は、二度とゴメンだ!
ああー、神さんに今日もシッカリとお祈りしたい!
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【坂本龍馬の名言・格言集】日本を今一度せんたくいたし申候 | | 坂本龍馬.com (sakamotoryouma.com)
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