オシントとは「open source intelligence」を指し、インターネット上などに公開されている情報を調査・分析する手法を意味するとのこと。
これからの世界の平和の為には、世界の各地においてオシント的なるものが、それぞれに群がる如くに立ち上がるべき時代である!
民主主義の国であろうが、権威主義の国であろうが、そんな主義や主張は横に置き、平和を目指すことにフォーカス出来る人々が、淡々と危険な状況の現実を迅速にくみ取り、世界に向けて調査・分析し発信することである。
今や世界の各地において、国家の立場を超えた平和を求める人々の個人的なネットワークの協力が、益々必要とされる時代なのである!
そして、それがホンマに出来るのが今のSNSの時代なのである!
特にそういう話には遅れがちなこの日本でも、みんなの手空きの時間を有効に利用して、是非とも各地でオシントの活用を始めるべきではなかろうか!
これこそが、Follow the money!にも通じる道である。
戦争を引き起こして、世界の中でどこの誰がどのようにおカネを稼いでいるのかが、よりハッキリと分かり易くなる!
世界の平和の為への「草の根」監視である!
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から1年以上が経過した。戦争の長期化によって論点が多様化し、我々の感覚も摩耗しつつあるようにも見える。そこで、SNS時代の戦争と情報環境、そしてジャーナリズムとの関係について改めて考えてみたい。
メディアの権力監視なんぞ今さら教科書的で古臭い!
そう思う人にこそ、日本の大本営発表の歴史を知ってもらいたい。巨悪の存在が見当たらず、セクショナリズムの横行や情報の軽視によって官僚機構があらぬ方向に進んでいく。そんな悲喜劇は、近い将来にも充分に起こりうるからである。
我が日本では、自分に都合がよいだけで信用ならない当局の発表を「大本営発表」と言う!
2011年に東北大震災の福島第1原発事故が起きると、「原発は安全だ」と言い続けてきた経済産業省や東京電力の広報が、大本営発表として厳しく批判された!
2021年にも、コロナ禍に東京五輪・パラリンピックを強行する日本政府の楽観的な見通しが、やはり大本営発表として非難を浴びている。スポンサー企業や、放送の許認可権をもつ政府に迎合して報道するメディアも、しばしばそのやり玉に挙げられる。
では、大本営発表とは一体何なのか?
そもそもの意味は、1937年(昭和12年)11月から1945年(昭和20年)8月までの八年間、すなわち日中戦争からアジア太平洋戦争の終戦までの日本軍の最高司令部による戦況発表のことである。
大本営は戦時中、劣勢になればなるほど「勝った、勝った」とデタラメな発表を繰り返した。そしてメディアはそれを無批判に垂れ流し、国民は捏造された報道に一喜一憂させられた。これが日本メディア史の暗部だからこそ、大本営発表という言葉が今なお使われているのである!
ウクライナ侵攻をめぐって、メディアとの関連では三つの側面が注目されてきた。
第一はフェイクの問題である。周知の通り、ロシアが近年さまざまな領域でフェイクニュースを拡散させる情報戦を展開してきたと言われており、この点については早い段階から意識されてきた。
第二は、「戦場」を撮影した大量の動画や画像の流通である。これらは両国の兵士がSNS上に投稿したものだけでなく、攻撃を受ける一般市民が撮影・投稿したものも含まれる。被害の様子が今回ほど可視化した戦争はこれまでなかったといってよい。
そして第三は、これら2点の帰結としての「OSINT(オシント)」へのさらなる注目の高まりである。
オシントとは「open source intelligence」を指し、インターネット上などに公開されている情報を調査・分析する手法を意味する。
この言葉はベリングキャットの活動を介して広く知られるようになった。この調査集団は、グーグルマップなどインターネット上のツールを駆使しながらSNSに投稿された動画や画像からさまざまな情報を引き出す「ネット探偵」である。2014年のマレーシア航空17便撃墜事件をめぐり、ロシアからウクライナ領内に持ち込まれたミサイルが使用されたことをオシントによって指摘した事例が有名だ。
そして今回の戦争ではベリングキャットにとどまらず、多様な組織や一般市民がオシントを実践するに至った。それらの実践は、ロシア側のフェイクを検証するものや、SNSの投稿や衛星画像から戦況、被害や戦争犯罪を明らかにするものなど、多岐に及ぶ。
ベリングキャット( Bellingcat)は、オランダに本拠を置く、調査報道機関およびそのウエブサイトである。ウェブサイトSNSで公開されている情報を収集・分析するオープン・ソース・インテリジェンスを特徴とし、ハッキングや秘密の情報源は使わない方針をとっている。
OSINT(オープンソース・インテリジェンス)とは? その活用法を解説 | サイバーセキュリティ情報局 (canon-its.jp)