「NHKアカデミア」で作曲家・指揮者の久石譲さんが、「ロックの基本はやっぱりリズムにあります。」と語ってくれたお話のことである。
そのお話のキャチフレーズが、「ベートーヴェンはロックだ!」であった。
もっとも、久石譲さんが指揮をされる「ベートーヴェンの交響曲第7番」などは、聴衆からはまるでロックのようだと評価されているそうである。
音楽には甚だウトイ身にも、分かり易く音楽のことを教えてくれたので大いに感激した次第である!
それは、こんな具合にである。
音楽は三つの要素が基本、1:メロディー、2:ハーモニ―、3:リズムである!
1:メロディーとは、音楽の顔である。聞く人の記憶の回路である。これで今何が起きているのかが分かる、人は音楽をメロディーで覚える。だから、メロディーはシンプルが一番。
2:ハーモニーとは、和音のこと、音楽の空間軸の表現である。
3:リズムとは、音楽の時間軸の表現である。
そして、久石譲さんが自称されるミニマリストの音楽は、リズムがベースなのだと仰るのである。
20世紀のクラッシック音楽は、ハーモニ―がメインとなっていたスタイルから、ダンダンと不協和音の世界に入り込み、その結果リズムやメロディーが音楽から離れて行き誠に分かりづらくなったとのご指摘があった!
素人が抱えていたクラシック音楽へのモヤモヤ感が、スパット解消する誠に心地よい解説だ!
クラッシック音楽が分かりづらくなる中、オペラから始まりジャズやロックなども取り込んだポップスが、人気の音楽の時代となったのである。
ポップスで音楽は、ハーモニーとリズムを取り戻したのだ!
しかし、最新のクラッシック音楽は、再びリズムを基本とする流れにあるという。
勿論、久石譲さんが作曲される最新の現代音楽、ミニマル・ミュージックは、リズムが基本である!