現在かなり落ち着いた状況にあるコロナであるが、ここ3年ばかりはこの憎きコロナに世界中が翻弄されて来た。
世界比較ではコロナによる死亡者の数は少ない日本ではあるが、亡くなられた方々を思うと、誠に憎きコロナである!
そんな憎きコロナであるが、唯一のプラスの面があった!
それは我が国が、いやいやながらもやらざるを得なく追い込まれた、ITの現実的な本格的活用である!
企業における在宅勤務や学校における在宅授業の浸透である!
恐らく、憎きコロナがいなかったら、我が国における働き方や授業の在り方には、ほとんど何も変化は起きていなかったと思えるのである。
口でこそみんなIT化の重要性を唱えながら、実際には昔ながらのアナログのやり方に固執し、赤信号みんなで渡れば怖くない状況を作り上げてしまう、予定調和の世界の実現がお家芸になっているのが、今の我が日本なのだ!
しかし、憎きコロナはそんな今の日本のお家芸である、予定調和の世界の実現を許るさなかった!
我々日本人に有無を言わせず、在宅勤務や在宅授業を迫ったのである!
そして、追い込まれると日本人はちゃんとそれが普通にやれるのである!
これが他の普通の国であれば、別にコロナに迫られなくともちゃんと平常時に努力して普通にやっていることである。
その意味では、今の日本の問題の本質は、ごく普通に考えてやるべきことをやらないということである!
裏を返せば、これは一つの傲慢さであり、うぬぼれというものである!
我々日本人はみんな概ね、昭和の高度成長期の伝統を守り、真面目に働いて来たではないか!しかも、給料の上がらないこの30年間もジット我慢して!という思いが日本人の多くに共通してあるように思えてならないのである。
この思いは、「タコつぼ」の中での見方としては、まさしくその通りなのである!
しかし、この30年間日本人がそう思って「タコつぼ」にいる間に、周りの他の国の状況が大きく変化したのである。
「タコつぼ」の外の世界は、様変わりしたのだ!
いわば、日本は自覚無き、浦島太郎状態にあるのだ!
今我々日本人に必要なことは、普通に外の世界の変化を認識し、それならば普通になにをなすべきなのかを問うことである。
考えれば何も難しいことではない、普通にやるべきことをやるだけのことである。今は情けないことに、今の時代に合った普通のことを、普通にやることが出来ていないのだ。
若者のテレビ離れがよく言われる時代であるが、テレビ局も安いコストで似たような本番任せの番組ばかり作らず、一念発起して令和の日本人みんなに問いかける「令和版きみたちはどう生きるべきか」を競い合うべき時期である!
さらに申し添えると、先進国で最低を続ける女性政治家の活躍比率問題がある!
これも我が日本では、何もしないとこのまま10年やそこらは予定調和で続いていく話である。しかし、早期に先進国の平均並みに近づけるのは実に簡単な話である!
それは、「憎きコロナの唯一のプラス面」の政治バージョン活用である!
答えは、ごく普通で簡単である。日本の人口の半分は女性であるから、すべての議員の半分は女性と法律で決めればよいだけの話である!
これを実現させれば、男性政治家の質がもっとアップし、女性目線からの政治改革が進む!
普通に考えて良いことしかない!ただし、現役の男性政治家を除いての話であるが(笑)
世界ではこれを、「クオータ制度」と呼ぶらしい!
日本も勿論加盟している、経済開発協力機構(OECD)の加盟国30ヵ国のうち、既に26ヵ国は採用済みであるという!