ここ10年から20年の間、ずっと日本の生産性の低下が叫ばれている。
それも、まるで労働者である従業員たちのせいだとばかり、なぜかマスコミも涼しい顔で大本営発表とばかりに、そんなコメントを何とかの一つ覚えで繰り返すばかりである。
しかし、その見方はホンマなのか?
あらためて考えてみると、思い出した言葉がある。
それは、昔プロ野球界で話題となり大いに盛り上がったニュースの発言、「ベンチがアホやから!」である。
じっと皆さんあらためて自社の製品やサービスのことを考えて見てください。
信頼されるメイドインジャパンの製品やオモテナシのサービスのどこが劣っているのでしょうか?
どこが欧米の製品やサービスに劣っているか、サット指でさせますか?
そんなん簡単には出来ませんよねー!
そして、あらためて不思議に感じるのではないでしょうか!
ひょっとして、その理由は生産性が高いと言われる欧米のCEO並みに、日本のCEOが自社の製品やサービスの販売価格交渉を、キチンと適切に交渉出来ていないだけのことかも?
従業員みんなの努力の結晶である製品やサービスを、単に安売りすれば商売が簡単でやり易いというような、劣化したアウトプットを生み出すビジネス構造に陥っていないだろうか?
ストレートに言うと、「CEOがちゃんとした値段でよう売らんから、そのシワ寄せが労働者である従業員に来とるんと違うか!」である。
ジワリジワリと、こんな疑惑が頭に浮上して来るのである!
なぜそんな思いがするのかというと、実は気になっていることが一つある。
それはCEOの学歴のことである!
ハッキリ言って、一代で会社を築き上げた卓越した能力の創業者であるCEOにとっては、そんな学歴などはどうでもいいことだ!
しかし、多くの大企業の普通のCEOは、よそからの引き抜きであろうと社内からの抜擢であろうと、やはり雇われたサラリーマンの延長線上にある存在である。
そんな普通のCEOたちにとって気にかかることの一つが、学歴であろう。
日本のCEOの場合は、その多くが大学卒である。
しかし、今や欧米のCEOの多くは、大学を卒業した後に博士号や少なくとも修士号くらいは取得しているケースが多い。
博士号や修士号を持つ欧米のCEOに対し、ついつい気おくれしてしまう大学卒の日本のCEOの姿が目に浮かんでくるのは、単なる妄想であろうか?
CEOであろうが従業員であろうが、今や不断の学び直しが、誰にでも必要な時代に突入していることだけは間違いない時代ではあるが!
日本人が世界のビジネス界から取り残されている理由 | 新・独学術 | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)