計算方法には色々あるが、この15年間の日本の移民受入れ数が、なんと世界で12位という可能性は非常に高いのだ!
近年、世界各国で経済の低迷や賃金停滞による将来への不安から、移民が限られた雇用や福祉を奪うのではという懸念が広がっている。同時に、テロや組織犯罪への過剰な警戒心が移民に対する不信感を助長し、言語や文化の違いによって地域コミュニティの分断やアイデンティティへの漠然とした不安が増している。
また、世界各国で経済格差や都市と地方の溝などを背景に、排外主義を掲げる政治家が一定の支持を集める一方で、SNSや一部メディアの過激な情報発信が「移民は危険」というイメージを明らかに拡散している。さらに、パンデミックや気候変動に加え、痛ましい各地での紛争により難民流出が深刻化し、移民受け入れへの負担感が一層強まっている状況にある。
そして現在、米国の第二次トランプ政権は、米国の南部国境の緊急事態宣言で壁の建設と入国停止を断行し、強制送還体制を拡大すると同時に、出生地主義やDACAを廃止、家族分離を再開し、デジタル申請を廃して書面手続きに戻すほか、非協力自治体への連邦支援打ち切りで不法・合法移民を徹底規制する強硬策をますます推進している!
つい先日には、日本の参議院選においても外国人に対する政策が、あらためて注目されたばかりである。
ちなみに2010~2024年までの15年間に、日本が受け入れた完全な移民即ち新規永住許可が交付された件数は226,082件である。
即ち、完璧な移民は約23万人である!
一方、法務省の統計によると日本における在留外国人数は2010年末の約213万人から2024年末には約377万人へ増加しており、この15年間で約164万人の外国人が新たに受け入れられたとなる。
即ち、約164万人の増加である!
先日の参議院選で注目された「日本人ファースト」という話は、この在留外国人数の増加の所以であろう。
あらためて世界に目を向けると、トランプさんの米国を始め欧州各国においても、移民政策については今誠に厳しい目が向けられている状況にある!
そんな現状を踏まえながら、2010~2024年までの15年間に、新たに移民を多く受け入れた12ヵ国を確認してみた!
15年前には42年間守った世界第二位の経済大国の地位を中国に譲り以後ズルズルと落ち込む日本が、外国人を受入れた数において世界12位とはホンマに驚きの話である!
しかし、米国はその受入れ規模のレベルのケタが違うのである!
今、極めて厳しい移民政策を展開しているトランプさんの米国ではあるが、過去15年間に受入れた移民の数は世界中で断然トップの1446万人であったのだ!
しかし、ドイツの835万人もスゴイし、サウジの341万人にもビックリである!
そんな中でトルコの172万人にも注目したい!
今こそ日本は、親日的なトルコと協力し膨れ上がる中東の難民に対応した、新たな日本独自の積極的な難民対策を考えるべき時ではなかろうか!
以下が、この15年間に移民の受入れを増やした12カ国である!
1:米国: 1446万人(2024年末における移民の総人口は約5060万人)
2:ドイツ: 835万(2024年末における移民の総人口は約1680万人)
3:サウジアラビア:341万人(2024年末における移民の総人口は約1560万人)
4:オーストラリア: 274万人(2024年末における移民の総人口は約970万人)
5:英国: 248万人(2024年末における移民の総人口は約1180万人)
6:フランス:239万人(2024年末における移民の総人口は約870万人)
7:カナダ:238万人(2024年末における移民の総人口は約830万人)
8:イタリア:221万人(2024年末における移民の総人口は約520万人)
9:スペイン: 207万人(2024年末における移民の総人口は約690万人)
10:アラブ首長国連邦:185万人(2024年末における移民の総人口は約860万人)
11:トルコ: 172万人(2024年末における移民の総人口は約430万人)
12:日本: 164万人(2024年末における移民の総人口は約377万人)
以上の数値は、12番目の日本の法務省による統計を除き、2010→2020年:UN DESA「International Migrant Stock 2020 Revision」による在留外国人人口ストック差分 と2021→2024年:Macrotrends「Net Migration 1960–2025」による年間純移民フロー を合算し、四捨五入した推計値による2010年から2025年の15年間に新たに多くの移民を受入れた上位11ヵ国である。
是非、当たらずとも遠からずというイメージで、この数値をご覧頂きたい!
2024 年の米国移民: 2024 年に到着した移民は何人ですか?
Charted: U.S. Net Immigration, by President (2001-2024)
目的地国別の国際移民、.。|migrationpolicy.org
スージー・ワイルズ(Susie Wiles)首席補佐官のお手並み拝見!