Categories: 人生は旅!

松岡正剛さんの「千夜千冊」に心より感謝!

所用を終えた昨夕、神田駅前の馴染みの居酒屋でグイッと冷たいビールを飲みつつ、スマホを目にしてエッと驚いた!

なんと「千夜千冊」で知られる、編集工学を提唱した「知の巨人」松岡正剛さんが、お盆前の8月12日に逝去されていたのであった。享年80歳であられた!
編集工学を学ぶスクール「イシス編集学校」ではずっと校長を務めていらした。
2か月前に肺炎を患って療養生活が続くなかでも、本とペンとノートを手放したことはなかったと、最晩年の様子がコメントされていた。
平成12年の2000年からブックナビゲーション「千夜千冊」の連載を開始。その連載回数は1000回を優に超え、2024年7月18日には1850夜まで更新されていた。
最後となった1850夜は、中国文学者の三浦國雄(みうら・くにお)さんの『中国人のトポス——洞窟・風水・壺中天——』であった。

その1850夜の中に、「白川静(987夜)もグラネを読んで痺れ、漢字研究に邁進した。」という一文を見つけた。

スポンサーリンク

松岡正剛さんの「千夜千冊」への大きな感謝の一つが、白川静さんの存在を教えて頂いたことである!

2004年6月7日の千夜千冊の987夜 『漢字の世界』 白川静 により、この漢字学と東洋哲学の巨人の存在を知り、以後白川静さんの数々の作品に痺れることになったのである。

「千夜千冊」との出会いは、確か2006年の晩秋であった!

当時「千夜千冊」は既に1000回を超え、1200回あたりに達していたように記憶している。

最初の印象は、よくもこんなに洋の東西を問わず色々な難しそうな本を読み込んで、コメントするオッちゃんがいたのかという素朴な驚きであった!

次に思ったことは、難しい内容の本に関してのコメントが多く、自分にはそのコメントについて評価する力がないということであった。

そこで思いついたのが、難しい本へのコメントは正直分からないが、自分もよく知っている本へのコメントならば評価ができるはずだということだった。そこで選んだのが、白土三平のカムイ伝である。

2006年5月8日の千夜千冊の1139夜 『カムイ伝』 白土三平を読み始めて唸った、そして痺れたのである。

そして、このオッちゃんは本物やと頷いたのであった!

個人的な感覚では、「千夜千冊」の中で松岡正剛さんが一番多くのページを割いたのが、1139夜 『カムイ伝』 白土三平ではないかと思っている。

爾来、「千夜千冊」には大いなる信頼を託し愛読を続けている。

松岡正剛さん、ホンマにありがとうございました!

久し振りに湯川秀樹のオッちゃんとも、楽しい会話をなさっている頃かも知れませんね!

松岡正剛 – Wikipedia

(訃報)松岡正剛 逝去のお知らせ | 編集工学研究所 (eel.co.jp)

1850夜 『中国人のトポス』 三浦國雄 − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)

1139夜 『カムイ伝』 白土三平 − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)

987夜 『漢字の世界』 白川静 − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)

編集する。日本する。イシス編集学校 (isis.ne.jp)

ライブラリ|公益財団法人 本田財団 (hondafoundation.jp) レポート No. 117
日本という方法No.117 (1).pdf

ピカピカの1年生が40年経って分かった真実!

鈍偶斎

還暦は過ぎたるも、心は少年の如くありたいと願っています!