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時代による言葉のイメージの移ろいを「天高く馬肥ゆる秋」にみる!

今年はもう11月だというのに夏日が連続してあり、いつもの秋のように「天高く馬肥ゆる秋」という気分にはなかなか浸れないお天気が続いている!

何とさらに昨日11月7日には、東京の都心で27.5度となり、11月の最高気温を1923年以来、100年ぶりに更新したのだ!

話をもとに戻すと「天高く馬肥ゆる秋」、英語では「Autumn with the sky clear and blue, and horses growing stout」、直訳で「澄み切った青空が広がる秋、馬もたくましくなってきた」となるそうだ。
御存知のように、秋の気分爽快な好時節を表した言葉である。
まさに心身ともに快適に暮らせる秋の気候をイメージさせてくれる言葉だ!「天高く」は空気が澄み渡り高く感じられる秋空のこと、「馬肥ゆる」は馬も食欲が増して肥えるような収穫の季節のことで、秋の素晴らしさを表現している。実にさわやかで、心身ともに心地よい言葉である!

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ところがこの言葉の元をたどると「天高く馬肥ゆる秋」は、唐の詩人・杜審言(としんげん)が前漢時代のことを書いた詩の一節「雲浄くして妖星落ち 秋高くして塞馬肥ゆ」に基づいており、前漢の将軍・趙充国(ちょうじゅうこく)が言ったとされている。

紀元前206年から紀元後8年の前漢時代の北方では、騎馬民族「匈奴(きょうど)」が大きな勢力を誇り、匈奴は秋になると南下して収穫物を略奪しにやってきた。春から夏にかけて草を食べ、たくましく育った馬に乗って匈奴が侵入してくることから、趙将軍は「秋になると匈奴の馬が強く育ち、その馬で攻めてくるから気をつけろ」と警戒の言葉として発言したというのだ!

その当時は、秋の素晴らしさなどという今の悠長な意味ではなかったのである。後の時代になり「匈奴(きょうど)」の襲来の恐れがなくなったことから、現在のような意味合いで使われるようになったというのだ!

まさに言葉とは時代と共に移ろいゆくものなである!

ちなみに、秋の空が高く感じられる理由の一つが「夏と秋の雲の高さの違い」であろう。確かに夏の空の積雲は、ニョキニョキした入道雲でも高度が低いため空が近くに感じられる。一方、秋によく見られる巻雲や巻積雲は、高度が最も高い上層雲に属している。その上、秋には大気の透明度が高くなることから、秋の空は夏に比べて高く感じるのだそうである!

そのうちに、さわやかで心身ともに心地よい「天高く馬肥ゆる秋」がまた来ることを心待ちするばかりである!

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