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フクシマの処理水を世界各国のトリチウム規制と比較してみた!

フクシマの処理水と通常の原発処理水の違いは、フクシマの処理水は『溶け落ちた核燃料に触れた冷却水』であり、通常の原発処理水は『核燃料に触れない冷却水』であることだ。フクシマの処理水は、放射性物質を取り除くALPSという装置で処理されるが、トリチウムという物質は除去でない。通常の原発処理水もトリチウムを含んでいるが、その濃度はフクシマの処理水よりも低いとされている。

例えば、中国の原発もトリチウムを放出している。浙江省の秦山原発は2021年の1年間に218兆ベクレルと、処理水の海洋放出計画が設ける年間上限「22兆ベクレル」の約10倍に当たるトリチウムを放出していた。これは、福島第一原発の年間放出総量の10倍規模である。中国のトリチウム濃度の規制は、WHOの水質基準(1万ベクレル/リットル)と同じである。これは、日本が海洋放出する際の安全基準(1500ベクレル/リットル)よりもかなりユルイ規制である!

『放出口における濃度の水を、人が生まれてから70歳になるまで毎日約2リットル飲み続けた場合に、平均の線量率が1年あたり1ミリシーベルトに達する濃度、年間被ばく線量とは?』
『敷地境界における濃度の大気を、人が生まれてから70歳になるまで毎日吸い続けた場合に、平均の線量率が1年あたり1ミリシーベルトに達する濃度、年間被ばく線量とは?』
そのようなトリチウムの濃度限度がどの程度になるかを計算してみると、『水中では1リットルあたり60000ベクレル』、『大気中では1リットルあたり5ベクレル』が上限となる!
日本のトリチウムの規制基準は、排水中の濃度を6万ベクレル/リットルとしている。しかし、海洋放出する際のトリチウムの濃度は、国内規制基準の40分の1つまり『1500ベクレル/リットル』、世界保健機関(WHO)の定める飲料水基準の7分の1つまり『約1500ベクレル/リットル』としている。

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トリチウムは水素の同位体の一種で、原子核に陽子1個と中性子2個を持つ。トリチウムは不安定なため、ベータ線を放出してヘリウムに変化する。このベータ線はエネルギーが低く、空気中では5mmしか進めない。トリチウムは水と同じように存在するため、生物に取り込まれやすいが、ほとんどが体外に排出されるため、生物濃縮は起こらない。
トリチウムは自然界にも存在し、日本全国の原発で40年以上排出されているが、健康への影響は確認されていないと政府は報じている。しかし、トリチウムが体内で有機物と結合すると、長期間残留し、内部被曝のリスクが高まることもあり得る。
したがって、トリチウムは危険性が全くないとは言えないが、規制基準を守る限りにおいては、危険ではないと考えられているのである。

トリチウムの海洋放出は、国際的に認められていることである!ただし、各国の法令を遵守する必要がある。また、海洋放出するトリチウムの濃度は、『安全基準を下回る水準にすること』が求められている。日本以外にも、韓国や中国、欧米などの原子力施設でも、トリチウムを含む水が海洋や河川に排出されているという報告がなされている。
海洋放出するトリチウムの濃度に関する、世界各国の安全基準は、国や地域によって異なる。一般的には、飲料水や海洋生物への影響を考慮して、トリチウムの濃度や放出量に上限を設けている。例えば、以下のような基準である。

世界保健機関(WHO):飲料水の基準の10000Bq/L。
日本:海洋放出する際のトリチウムの濃度は、国内規制基準の40分の1(1500Bq/L未満)、世界保健機関(WHO)の定める飲料水基準の7分の1(約1500Bq/L未満)とする。年間トリチウム放出量は22兆Bqを下回る水準とする。
米国:飲料水基準は740Bq/L。海洋放出する際のトリチウムの濃度は20000Bq/L以下とする。
カナダ:飲料水基準は7000Bq/L。海洋放出する際のトリチウムの濃度は100000Bq/L以下とする。
欧州連合(EU):飲料水基準は100Bq/L。海洋放出する際のトリチウムの濃度は4000Bq/L以下とする。
これらの基準は、トリチウムから出る放射線のエネルギーが非常に弱く、人体や環境への影響がほとんどないという科学的な知見に基づいている。

トリチウムは水素の放射性同位体で、自然界では宇宙線や核実験によって生成される。自然界に存在するトリチウムの量は、約100~130京ベクレルと推定されている。トリチウムは水分子の一部として空気や水に広く分布しており、日本の降水中トリチウム濃度は、平均で0.1~0.2ベクレル/リットルである。原子力発電所からもトリチウムが排出されており、フクシマの事故前の日本全国からの原子力発電所からの排出量は、年間約380兆ベクレルであった。これは、自然由来のトリチウム生成量(約110~680兆ベクレル)と同程度である。なお、自然由来のトリチウム生成量は、既に自然界に存在している自然由来のトリチウムの量と比較すると約20分の1程度である。

また、フクシマの事故の以前、原子力発電所の近くの海で測ったトリチウム濃度は海水1リットルあたり最大で21ベクレルであった。

余談ながらEUは、日本産食品に対する放射性物質輸入規制を2021年7月13日に全て撤廃した。これは、日本の食品安全基準が国際基準と一致していること、日本の食品監視システムが信頼できること、EUの検査結果が日本のものと一致していることなどを踏まえた判断である。福島の水産物についても、トリチウム以外の放射性物質の濃度はEUの基準値(1250ベクレル/キログラム)を下回っており、トリチウムの濃度もWHOの基準値(1万ベクレル/リットル)を下回っている。したがって、EUは福島の水産物の輸入をOKとしているのである!

放射性物質の規制基準はどうなっているの?|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)

中国の原発、処理水で上限超え トリチウム、7割の地点で(共同通信) – Yahoo!ニュース

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