先月1月の日経新聞のコラム『経営の視点』に「手書き」手帳、世界で人気に!を読んで嬉しくなった。
それは、こんな記事であった!
ネットサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を手掛ける、ほぼ日の2022年9月から11月の決算において、売上高が前年同期比2割増、営業利益も5割増となった。
その背景は、海外市場の拡大であった。
北中米が7割、欧州が4割増え、海外売上比率は41.4%に達したという。
その同社の売上高の7割を占めたのが、なんと「ほぼ日手帳」の貢献であった。
同社の糸井重里社長のコメントには、「デジタル一辺倒ではなくデジタルとアナログが共存する時代になると以前から言ってきた!」、「デジタル機器は情報を共有するのに便利。しかし、人には共有できない、したくないものがたくさんある!」とあった。
また同氏は、「最初から計算した訳ではなく、お客さんが使い方を工夫し、僕らはそれを後追いして手帳を育ててきた。利用者が自分の使い方を教え合いコミュニティをつくる。海外もまったく同じだ!」ともコメントに添えられていた。
誠に今の日本のすべての企業にとって、やるべきことのヒントが満載しているコメントである!
この社長の糸井重里氏とは、1980年代には当時の西武百貨店の「不思議、大好き。!」(1982年)「おいしい生活!」(1983年) などのキャッチコピーで一世を風靡したコピーライターであった方である。
おまけに、1979年の沢田研二ことジュリーの大ヒット曲「TOKIO」の作詞者でもある。
現在はキャッチコピーではなく会社経営の面において、時代の流れをキッチリとキャッチして掴み取る能力を存分に発揮されていることが、これまた楽しくなる!
ここ二十年ばかりの日本は、裏悲しいキャッチコピーである「失われた20年」とよく呼ばれるが、糸井社長ならどんなキャッチコピーになさったであろうかと是非伺いたい気分になって来る。
「デジタルとアナログが共存する時代!」や「人には共有できない、したくないものがたくさんある!」とのコメントにはホンマにすんなりと共感できるのだ!
自分自身も、20年ばかり前に親父を亡くしたことをキッカケにして「ほぼ日手帳」ではないが、とある会社の手帳を毎日毎日しっかりと使い続けている。
そんな思いも重なって、この度の「ほぼ日手帳」の売上の快挙には大いに喝采を送りたくなるのだ。
これからの日本は是非「取り戻した20年」でありたい!
参照: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』糸井重里
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