笑う門には福が来る!
笑いには力があることは、昔からずっと言われて来た!
それが今や科学的に実証されつつある!
笑いは、人間の免疫力を高めてストレスを軽減するのだ!
なんにも可笑しいことがなくても、ただニッコリと作り笑いの表情を浮かべるだけでも効果があるとも言う。
つい先日のニュースには、ロシアの侵攻により大変な状況にあるウクライナの人々が、過酷な状況の中でも笑いを大切にすることを忘れず、むしろ笑いを強力な武器と考えているとあった。
だからウクライナの首都キーウのお笑い劇場は、今も連日大盛況なのだという。
お笑いが侵略者への抵抗を支えているのだ!
早く戦争が終わりウクライナの人々が、ホントに心の底から笑える日が来ることを願うばかりである。
東京都福祉保健局のがんポータルサイトによると、「がん(癌)」についてこんな風な説明があった。
私たちのカラダの細胞は、約60兆個の細胞からなっている。
そのうち毎日1%くらいの細胞が死ぬので、細胞分裂をして、減った細胞を補う必要がある。細胞分裂では、細胞の設計図であるDNAをなんと毎日数千億回もコピーしている。
しかし、人間のすることなので、コピーミスを起こすことがある。これが遺伝子の突然変異なのだ。
多数の突然変異を起こした細胞は、多くの場合生きてはいけないが、ある遺伝子に突然変異が起こると、細胞は死ぬことができなくなり、止めどもなく分裂を繰り返す。この「死なない細胞」というのが、「がん」細胞なのである。
つまり、「がん」とは我が身の内から生まれる、どうしようもない不良息子か娘の如きものであるらしい!
驚くべきことであるが、「がん」細胞は、健康な人のカラダでも多数(学説によっては、たった1日で5000個も!)出来ていることが最近分かって来た。
そのメカニズムはこうである。「がん」細胞ができると、そのつど免疫細胞(リンパ球)がこれを退治する。免疫細胞は、ある細胞を見つけると、まず自分の細胞かどうかを見極める。そして、自分の細胞ではなく「敵」だと判断すると、それを攻撃して殺すのだ。
しかし、「がん」細胞は、もともとは我身の内の正常な細胞から発生しているので、免疫細胞にとってはこれを「敵」だとは認識しにくいのである。
それでも通常であれば免疫細胞は、出来たばかりの「がん」細胞を攻撃して見事に死滅させるスグレモノだ。
私たちのカラダの中では、たとえるならば「5000勝0敗」の闘いが毎日毎日繰り返されているのだ。
まさにこのお陰で「がん」にはならずに健康でいられるのだ!
しかし、この免疫によるスグレモノの監視も、人間のことなので、やはりミスは起こる。「がん」細胞を殺し損ねるのだ。
そのミスが何回も頻繁に起きてしまうと、生き残った「がん」細胞がドンドン増えてしまい、やがて塊としての「がん」になっていくのだ!
それでは、人間が笑った時に体の中では、一体どんなことが起こっているのであろうか?
介護の求人サービス「かいごGarden」が運営する介護の情報サイトの「かいごGarden note」にこんな風な解説があった。
「がん」細胞のほか体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響をおよぼす物質をしっかりと退治している免疫細胞(リンパ球)とは、「NK(ナチュラルキラー)細胞」のことである。そして、この「NK細胞」をより活性化させるものこそが、「笑い」の持つ大きな力なのであると。
人が笑うと、免疫のコントロール機能をつかさどっている脳内の「間脳(かんのう)」に興奮が伝わり、情報伝達物質である善玉ペプチドが大量に分泌する。それによって「NK細胞」が活性化され、「がん」細胞やウイルスなどを次々と攻撃する。これが、免疫力アップのメカニズムである。逆に、悲しみやストレスなどのマイナスの情報を脳が受け取ると、「NK細胞」の働きがにぶくなり免疫力はパワーダウンする。
さらに、笑うことで不安感やストレスを軽減する脳内ホルモンの「ドーパミン」、痛みを和らげたり神経を落ち着かせる「エンドルフィン」、幸福ホルモンと呼ばれる「セロトニン」、愛情ホルモンである「オキシトシン」などなどの脳内物質が分泌されて、心身がリラックスする効果もあるそうだ。その結果、全身がより健やかな状態に近づいていくのである。
いかに笑うことが大切なのか、改めて痛感させられる話だ。
これからは少なくとも朝起きた時と眠る前の一日二回、とにかくニッコリと笑いを浮かべようかと思う!
0100夜 『上方芸能列伝』 澤田隆治 − 松岡正剛の千夜千冊 (isis.ne.jp)https://1000ya.isis.ne.jp/0100.html