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ビリー・アイリッシュ!

今頃知った次第ですが2021年のジェームス・ボンドシリーズ映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の主題歌を狂おしく切々と語るようなバラードで歌い上げたビリー・アイリッシュ!

懐メロばかりではなく、たまには若い人の新しい話題の歌を遅ればせながらも聴いてみるべきだと、つくづく思いました!

そんな彼女がつい先日の8月26日に、初の日本単独公演「ハピアー・ザン・エヴァー・ワールドツアー 2022」を開催したとのこと。

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彼女が日本のステージに立つのは四年振りで、音楽フェスティバル「サマーソニック 2018」以来とありました。

以前の新聞記事を思い出し調べてみると、彼女は2020年に米国の「第62回グラミー賞」を、史上最年少の18歳で受賞。その上さらに年間最優秀レコード、年間最優秀アルバム、年間最優秀楽曲、最優秀新人賞の主要4部門に加えて合計5部門を受賞した、21世紀最大のスターだとありました。

その当時アメリカではスゴイ新人歌手が出て来たぞと思った記憶はありましたが、実際にその曲を聴く機会は今までありませんでした。

しかし、007がこの歌に導いてくれたのです!

No time to die!

今回日本でも若者の支持が絶大と知り、初めて他の歌も聴いてみました。

囁くような呟くような歌い方に、まずは「何じゃこりゃー!」と驚きました。されど「芝居は唄うように、歌は語るように」とはよく言ったもので、見事に歌が語られているのでした。

動画ではドキリとする映像と共に、やや突き放すような歌い方もしますが、決して冷たく拒むような感じではありません。

むしろ、人に寄り添うイメージが伝わってきます。

聞けば日本の現代アートの旗手である村上隆さんも彼女の大ファンとのことで、二人でコラボも実施。

なお、ビリー・アイリッシュ自身もまた村上隆さんの大ファンだそうです。

米国のローリングストーン誌ではこんな風な記事も書かれていました。

ビリー・アイリッシュは自身の思いについて、「私はファンの手の届かない存在にはなりたくない」と発言している。そんな彼女は自身がトゥレット症候群を患っていることも公表するなど、努めて自らを「見える化」することで出来るだけファンとの関係を大切にしようとする。

余談ながら、トゥレット症候群とは、1年以上にわたって運動チックと音声チックの両方がみられるときに診断されるとのこと。チックとは、目的のない同じような不随意運動が素早く不規則に繰り返される現象(運動チック)や、意図しない音や言葉が突然(しばしば)繰り返し発せられる現象(音声チック)です。チックは意識的に努力することで短時間だけ抑えることができます。(MSDマニュアルの家庭版より)

そんなビリー・アイリッシュは、メンタルヘルスで悩む人々をサポートする団体の公共広告動画で、自らのうつ病体験や経験を語りながら、「助けが必要だからといって、あなたは弱いわけじゃない」と言い切った。
さらに「心の健康を大切にするのを忘れずに」なんて言われると、他の人はみんなそうしてるんだと思ってしまう。でもそれは大間違いなの」と言った。そして「私の場合は、まだ自分がOKな状態でいられるかどうかを模索している途中なんだ」と述べている。
なお彼女は、自らの音楽を「あなたをハグして安心させるもの」と考え、「私の音楽は安心や癒しを得るためにある。私はあなたがどんな気持ちかわかる、あなたは一人じゃないよ」とも語っている。

なんと二年連続の第63回グラミー賞の年間最優秀レコード賞!

この歌詞には何があっても二人で乗り越えていこうという、仲の良い兄フィニアス・オコネルとの関係が描かれています!

鈍偶斎

還暦は過ぎたるも、心は少年の如くありたいと願っています!